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事例060 生きがいづくり

皆さんは、日々どのようなことを楽しみに持ちながら暮らしていますか?
FacebookやTwitterなどSNSを見ていると、皆さんの興味や楽しみが豊富だなぁ、と感じます。

おいしい食事をしてきました!
マラソン大会に出場しました!
旅行へ来ました!

普段の暮らしとはちょっとだけ違う非日常の時間を糧に、私たちは過ごしているんだな、と感じさせられます。


さて、介護をしているご家庭や高齢者施設ではどうでしょうか?
たまには、外出・外食したり、趣味や楽しみなどの生き甲斐を作ってあげたいと思っている方も多いと思います。

でも、当の高齢者からは…
「外出すると疲れる」「トイレに行きたくなる」「他の人に迷惑がかかる」
と、本人から外出や普段と違う楽しみを拒否する場合があります。

また、施設などで働く介護者からは…
「施設では人手が足りない」「環境が整っていない」「もしも転倒したらどうしよう」
と、仕事場や外出先の環境からやりたくても出来ないという声や、外出や新しいことをすることによるリスクを考えて消極的になる場合が多いようです。


そうなると、どういうことが起こるでしょうか?
行動範囲が狭まることにより、身体機能が低下する。
楽しみや生き甲斐を失うことにより、精神的な疾患を発病する。
など、健康状態を害する要因にもなってしまいます。


だから、生き甲斐に目を向けられる環境を整えていかなくてはいけないと思っています。
まずは、社会の環境が整っていることが大事ですね。


先日こんなニュースがありました。
サッカーJリーグの浦和レッドダイヤモンズが介護事業者と契約し、高齢者や障害者の支援をする、というものです。ホームグラウンドである埼玉スタジアムの車いす使用者向けエリアに、毎試合3名のスタッフを常任配置。入り口から観戦席への誘導。試合中のさまざまな困りごとに対応出来るようにするそうです。

確かに建物のバリアフリー化や専用座席が整っていても、そこへ行き着くまでには、一般の方と別の出入り口だったり、どうやって行けばいいか分からなかったり、観戦中トイレに行きたくなったり、たくさんの不安があります。
専属で、それも介護の事情に長けている人が常任していることは、利用する人にとって、大きな安心につながります。

経験上思うことですが、不安要素が多いことには足が遠のくものです。
やったことがないから不安、初めてのことだから不安、それはどんな人でも同じです。

バリアフリー化が浸透して来ている今、次のステップとして、介護している人が安心して行動出来る環境づくりが更なる生き甲斐作りの手助けになるような気がしています。

歳をとっても今までと同じように、ちょっとの生き甲斐や楽しみを糧に自分らしい暮らしを歩んで行けたら幸せだと思います。
さらに、それをサポートしながら介護している側の満足も満たすことが出来たら最高ですね。
Category: 介護の現場から(事例集)
Published on: Sun,  21 2016 16:52
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