介護の現場エピソードや、現在の社会問題について情報を発信中。

メニュー

事例037 懐かしの味

デイサービスでおばあちゃんと話していた時のことです。
「昔と今じゃ、食の好みが違うからねー、家事はお嫁さん任せよ…」と、おばあちゃん。
その時、ふと私の祖母のことを思い出しました。


私が中学生の頃。
夕飯はいつも母が作っていましたが、あるとき母が仕事で忙しく、祖母が作ってくれた時がありました。

父と私と祖母。3人の食卓。
「いただきまーす。」と、最初は味噌汁からいただきます。

一口飲んで、父と私がほぼ同時に言いました。
「あれ?今日の味噌汁なんか違わない?…美味しい!」

祖母「塩かなぁ…」

父と私「塩!?」

祖母「そう、塩をひとつまみ入れたの。コクが出るんだよ。」

父と私「ヘぇ〜!!」

母も誰も知らない、祖母の味噌汁の秘密でした。


そのことを思い出したので、施設のおばあちゃんに話すと、
「そうね、昔は味の素見たいなものとか、調味料だって豊富じゃなかったから、素材の味を活かしたり、少ない調味料で工夫したもんなんだよ。味噌汁ひとつとっても、家庭の味ってあるものよ。今度、私も久々に味噌汁つくってみようかしら…」とおっしゃいました。

このおばあちゃんは一人暮らし。
家事が一人では上手く出来ないので、自宅でヘルパーさんを利用していました。
この話をしてから、「料理をしたい!」とおっしゃり、自宅でヘルパーさんの手助けを借りて味噌汁を作ってみたらしいです。

材料を切るのは難しかったようですが、味噌を溶く仕草や味付けはさすがだなと感じる様子だったそうです。

身体や舌で覚えていることは忘れないものなんですね。

皆さんの懐かしの味はなんですか?
Category: 介護の現場から(事例集)
Published on: Tue,  15 2015 00:14
  • Comment: 0
  • Trackback: closed

0 Comments

Post a comment