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事例028 福祉用具の点検

最近は、福祉用具もデザインや機能性が充実していて、選べる時代です。

先日、あるショッピングセンターの介護用品の杖のコーナーをたまたま通ったら、そのバリエーションの多さに驚きました。

花柄なんて当たり前。
ラメの入った杖やおしゃれなチャームが付いたものもあります。
持ち手は飴細工のような透明で綺麗なものから、ロッケンロール!でおなじみの白髪の有名歌手が持ちそうな、頭蓋骨の形のものも!

そんなバリエーションの多い杖ですが、高齢者にとっては一度使用したら何度も買い換えるというものでもなく、同じものを使い続ける方が多いです。


ある施設を訪問した際に、こんな方がいました。

杖をついている、腰の曲がったおばあちゃん。
ふと、杖を見ると、先端のゴムの部分がすり減って斜めに削れており、地面についた時の杖の角度も斜めで、今にも滑りそうです。
スタッフの方に、「随分杖先が擦りへっていますね。」と声を掛けると、「え?そうですか?」と、気づいていない様子でした。

毎日みていると意外と意識しないものです。

杖のすり減りは、滑って転倒につながるだけでなく、歩行のバランスを崩してしまいます。バランスが崩れると、重心が片方にかかりすぎてしまい、腰痛や膝痛を悪化させる要因にもなってしまいます。

杖は斜めに削れるだけでなく、地面との接地面の溝がツルツルになる場合も有ります。車のタイヤも溝が薄くなると滑りやすいのと同じで、杖先ゴムも定期的に交換が必要です。


杖だけではありません。
車椅子やシルバーカーなどではブレーキの効きが悪くなっていたり、手すりなどでは持ち手部分がゆるくなっていたり。
履いている靴も、靴底が意外と擦り減っていたりします。

毎日使うものだからこそ定期点検を習慣づけることが、ADL(日常生活動作)の低下予防、そして事故防止につながります。

在宅介護では、ご家族が気がついていない場合もありますので、デイサービスや訪問等のサービスで発見した際には、教えて差し上げたいですね。
Category: 介護の現場から(事例集)
Published on: Fri,  10 2015 16:48
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