介護デザインプロジェクト

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事例257 帰省中に聞けた親の本音

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知人Aさんがお正月に実家に帰省した際、一人暮らしの母親との話です。

Aさんは3人兄妹の真ん中で、上がお兄さん、下には妹がいます。
それぞれ遠方に住んでおり、お正月に帰省したのはAさん家族と妹夫婦で、お兄さん家族はいませんでした。

ある日、Aさんの旦那さんと子供達、妹夫婦が初売りに出かけ、母親とAさんが家に残ることになりました。母親とAさん2人でゆっくりお茶をしていた時、母親がぼそっとこんな言葉をつぶやきました。

母親
「この間友達と話をしてたら、お互い歳だし、介護が必要になったらどうしたいかっていう話になったのよ。
友達は長男家族と住んでいるから、きっとそのまま長男家族にみてもらえるのかな、って言っててね。
あなたのところも長男家族がいるんだから、きっとみてもらえるわよ、って言われて。
その時は、そうね、って返したんだけどさ、私ね正直なところ長男たちには面倒見てもらいたくないんだよね。」

Aさん
「なんで?長男のお嫁さんもいい人だよ。」

母親
「まぁ、面倒見てくれるって言われたら、絶対嫌ですとは言えないんだけどさ。実は前に、私が歳をとったら、一緒に住んでもいいよって言ってくれたことがあったんだけど、自分たちの生活は変えられないから、実家を処分して長男の自宅に来てって言われたことがあってね。
面倒を見られるのは私なんだから、自分たちの生活スタイルに合わせてもらわないと困るって言われたの。」

Aさん
「兄さんっぽい考えだね。」

母親
「この歳になって慣れ親しんだ土地を離れる事は勇気がいるし、何よりも家族みんなで過ごして来たこの家を手放す事はとても辛い。できれば最期まで自分の家で過ごしたい。もし可能なら、だれかが一緒に住んでくれたら嬉しいと思ってるのね。」

Aさん
「そっか、でもみんな仕事も家庭もあるし、悩ましいね。でも、母さんの気持ちは分かったよ。」

Aさんは、初めて母親の本音を聞いたと言います。
帰省していても、家族や親戚などがいて賑やかにしている状態でこんな話にはならなかったし、たまたま母とゆっくり二人になる時間があってこそ、母も自然と話を切り出せたのだと思う、と言っていました。
また、今年は母が70歳の古希を迎えるからお祝いしよう、と兄妹で話をしていて、きっと誕生日が近くなったら連絡を取り合うだろうから、母の今後のことについても母の本音をもとに、少しづつ話をしていけたらと思っている、とも言っていました。
その前に、これからAさんは自分が母に対して何ができるのかを自分たち家族で話合おうと思っていると言います。


どう思っているんだろう…そのうち話をしなきゃ…そのうち聞かなきゃ…
そんなモヤモヤを少しづつ解消していけたら、気持ちも楽になりますね。

皆さんは、この年末年始、家族でどんな話できましたか?
のんびり過ごすと共に、普段出来ない話が出来たり、思いが聞けたりすると、これからを考えるいいきっかけ作りができますね。
Posted by おこないちかこ on  | 0 comments 

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