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事例集020 理解あって

先日電車に乗っていたときに、隣に座っていた50代くらいの奥様方2人のお話。

アンチエイジングの話をしていた2人。お化粧品や健康食品の話で盛り上がっています。
話は徐々に老後の話になり…

Aさん
「やっぱり趣味は続けないとダメよね、この間、TVで認知症の話してたの見たのよ。人と関わらないとダメって。」

Bさん
「でもさぁ、私の通ってるパッチワークの教室にね、認知症の人が通ってるのよ。通ってるっていうか、娘が送り迎えまでしてるのよ。教室でもなかなか作業が進まなくて、先生に何回も同じこと教えてもらってさ。先生は”いいんですよ”って、受け入れてるけど、やっぱり周りで一緒にやってる人はいい顔しないわよね。あんなになっても通わせるって、評判なのよ。」

Aさん
「そうよね。その娘さんも考えないのかしらね。迷惑はかけたくないものね。私は、娘に言ってあるの。家族や他人に迷惑がかかるようになる前に、施設に入るから大丈夫って。」

Bさん
「迷惑をかけないように、いつまでも元気でいなくちゃと思うわ。」


この話を耳にしたら皆さんはどう感じますか?

どんな病気もなりたくてなる人はいません。
叶うならば、出来るだけいままで通りの生活を保ちたいと思うはずです。

きっとそのパッチワーク教室でも、先生と認知症の方のご家族との間で、利用についての話し合いがされているはずです。

推測ではありますが、認知症を発症する前からパッチワークをやっていて、病気になっても出来ることは続けたいというご本人の意思や、続けさせたいという家族の意志があって、それを教室の先生が理解して続けることが出来ているのだと思います。

しかし、通っている仲間から理解がされていないのは悲しいことです。

Aさんは認知症のことをテレビで見たと言っていました。Bさんは実際に一緒の教室に通っています。
2人とも、病気の症状などは理解して、そうならない為の予防の意識は持っているようですが、病気になったら迷惑をかける、周りから敬遠される、という認識がされているような気がしました。

パッチワークを続けていることが、認知症のご本人にとって外出の機会となり、楽しみや自信や、手作業による脳の活性など様々なすばらしい効果をもたらしていること。そして、周囲の理解さえあれば少しでも長く趣味を続けていけることを、説明することが出来たら。と、2人の奥様方の隣に座っていた私は、ウズウズしてしまいました。

話題にあがっていた認知症の方が、周囲に理解されて、パッチワーク教室を続けられると良いなと願っています。
Category: 介護の現場から(事例集)
Published on: Thu,  14 2015 18:27
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