介護デザインプロジェクト

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介護の現場エピソードや、現在の社会問題について情報を発信していきます。

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事例250 世代を超えて女性として共感できることがある

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最近介護の仕事に就いた友人の話です。
友人は3歳の子供を育てています。
子供が保育園に入園したのをきっかけにデイサービスの介護士の仕事を始めました。

それまで、介護の仕事には一切興味がありませんでしたが、あるきっかけがあったそうです。

以前、子供を遊ばせに、初めて近くのコミュニティーセンターへ遊びに行った時のこと、絵本やおもちゃが並んでいるキッズゾーンに行くともうすでに沢山の子供達が遊んでいました。
友人の子供は、初めて行った場所で慣れる事ができずに、泣いて友人に抱っこをせがんだそうです。

毎日毎日子供の抱っこをしていた事で、友人はひどい腰痛がありました。
キッズゾーンから離れ、近くのソファーに「アイテテテテ…」と、片腕で腰を、片腕で子供を抑えながら座ると、近くに座っていた高齢の女性から話しかけられました。

「お母さんは、大変ね。気持ちわかるわよ。私もそうだったもの。あ、でも今も年とっちゃって腰が痛いから十分気持ちが分かるわ。」
そう笑いながら話してくれました。

その時友人は、小さい頃に自分の祖母も腰痛持ちで、毎日何をするにも「イテテテ」と言って、家族に物を取ってもらうように頼んだり、動作がゆっくりでイライラしたのを思い出し、あの時の祖母の気持ちが今わかる気がする、と思ったのだそうです。

子供もその時よりは大きくなり腰痛も和らいできたころ、そろそろ働いてみようかな、と求人のフリーペーパーを見ていた時のこと、デイサービスの求人が目に入りました。
その時直感的に、おばあちゃんのことを理解してあげられなかった後悔の気持ちを思い出し、今なら少しだけ高齢者の気持ちが分かってあげられるかも知れないと思い、面接を受けたのだそうです。

面接の担当者は、介護の経験はないようだけれど、相手を理解しようとしてくれる気持ちが一番重要なんですと言ってくれて、採用してくれたそうです。腰痛が再発しないように、介護度の重い方の介助の際は、他の職員が変わるなど配慮もしてくれるそうです。

今、友人は介護の仕事に就いて良かったと言っています。
腰痛や関節痛など様々な痛みを抱える高齢者の話を聞き、自分の経験をもとに共感できると、なんとなく信頼関係が生まれる気がすることもあるといいます。
さらに、子育てで迷った時や悩んだ時、高齢者の皆さんが親身になって話を聞いてくれると、逆に自分が力をもらえる気がする、ともいいます。

子育ての経験が介護に活かされ、介護の経験が子育てに活かされることもあるのだと感じました。
世代を超えて女性として共感できることがある、という事は、これからの暮らしや人生をより豊かにしてくれるのではないかと思います。

介護の魅力はそういった点にもあるのかも知れませんね。
Posted by おこないちかこ on  | 0 comments 

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