介護デザインプロジェクト

このブログでは、
介護の現場エピソードや、現在の社会問題について情報を発信していきます。

カゾクロ オンラインショップ

事例249 家族信託の説明会に親子3代で

93990f08357525f58153b2060ea69c86_s.jpg
家族信託の話聞きに、親子3代で言ってみたという50代女性の話です。

家族信託とは、『財産管理の一手法』です。
自分の老後や財産が管理できなくなる時に備え、財産の管理・処分ができる権限を家族に与えておく方法です。

女性は70代の母親と20代の息子(結婚して近所に住んでいる)と10代の娘がいます。
女性に兄弟はいません。
母親の病気をきっかけに、もしもの事があったら、その後の様々なことは自分がやらなくてはならないと考えた時、実家やその他の財産を母親はどうしようと思っているのか、気になったそうです。

その頃ちょうどテレビで家族信託の話を見ていて、機会があったら話を聞きに行きたいと思っていたところ、市の広報誌に近くの公民館で家族信託説明会が開催されることをを知りました。

最初は一人で参加しようと考えたのですが、母親はこういうことに関してどの様に考えているのかも知りたくて、話をしてみることにしました。

すると、母親は「家族信託ってたまに聞くけど、よく分からないのよね。遺言じゃダメなのかしら?面白いから私も聞きに行きたいわ。」と言って、とても興味を持ってくれていたのと同時に、「遺言を残そうと思っていたのかな?と少しだけ母親の考えを引き出す事ができたと言います。

その後、半分冗談、半分探りのつもりで、「お母さんに何かあったら、私がちゃんとしなきゃいけないからね!」というと、母も、「まだ死なないわよ!でもそう言ってくれると心強いわね。」と少し嬉しそうにしていたそうです。
その後、母親から思いがけない提案がありました。

「あのさ、その説明会、孫も一緒じゃダメかしら。こういう家族の事って、みんなで知っておいた方がいいと思うの。」

言われた時は、孫まではいらないんじゃないの?と思いましたが、ふと、母親はもしかして孫にも何かを残したいと思っているのではないだろうか?とも感じました。

この話を子供達に話をしてみると、長男は「全然考えたこともなかったし、なんだか難しそうだけど、自分たち家族のこととして置き換えたらわかりやすいのかもね。」長女は「私に分かるかな?」
そんな風に言いながら一緒に行ってくれることになりました。

当日は、家族4人で参加。
女性は、
「今回家族で話を聞きに行ったことで、母親の考えを少し感じられたことと、何より、子供たちが親の老後などについてを意識するきっかけを持ってくれた。帰りの道中で、孫が、ぶっちゃけおばあちゃんはどう思った?なんて質問をしてくれたり、面白かったですね。
とにかく、今回のことをきっかけに、家族のこれからをより深く考えて行くきっかけになってとても良かった。最初は一人で行くつもりでしたから、でも、家族に話をしてみるもんですね。」
と話していました。

老後や亡くなってからの事は、なんとなく家族それぞれの中で不安を抱えながらも、話し出しにくかったりするものです。特にお金や相続に関する事はなおさらです。
でも、誰かが上手くきっかけを作れば話が進んでいく、ということも少なくないのではないでしょうか?

今回の女性のように、説明会やセミナーなどの参加を通じて、家族で話し合うきっかけにすることもできると思います。

デリケートな問題でもあるので、慎重に進めたい部分ではありますが、元気なうちにお互いの気持ちを確かめ合ったり、不安を残さないためにも、最善を尽くしたいものですね。

Posted by おこないちかこ on  | 0 comments 

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

該当の記事は見つかりませんでした。