介護デザインプロジェクト

このブログでは、
介護の現場エピソードや、現在の社会問題について情報を発信していきます。

カゾクロ オンラインショップ

事例248 家族の健康の心配と話し方

652e80fa4accefd48f77ce41d3ebfa33_s.jpg
20代の女性から相談を受けました。

女性
「認知症が簡単にチェックできるテストみたいなものってないですか?
最近父の物忘れが酷いんです。さっき言ったことすら忘れてしまう感じで、認知症かも知れないから病院行こうって言うと、怒って行かないんです。私が言ってもダメだし、母もダメ。兄は俺からは言いにくいよ、と言って話をしてくれません。どうやったら、認知症だってことをわかってもらえるかと思って。だから、テストみたいなものがあったら家でやってもらおうと思って。」


「ちょっと待って。まだ認知症ってことは決まってないわけだし。その前に、お父さんはその他には体調は問題ないの?」

女性
「毎年健康診断は受けていて問題ないです。
でも最近手が痺れると言う時はたまにありますが、事務仕事をしているので、歳だしそれはあんまり気にしてないです。とにかく物忘れが酷くて、絶対認知症なんですよ。認めないし、困ってるんです。」


女性のお父様は手の痺れを訴えていることからも、早期に受診した方が良いことは明確なのですが、この女性のお父様は家族があまりにも認知症だと決めつけるので、意地になって病院を拒否していました。

私が女性に、物忘れ=認知症ではない、他の病気から認知症のような症状が出てしまうこともあるので、そちらも心配した方が良い事を伝えると、とても驚いていました。

女性には、今の状況でお父様に認知症テストを突きつけてしまっては逆効果あることを伝え、とにかく父親に認知症と決めつけていたことを謝って、手の痺れがあることを心配していることや、もしかしたら他の病気もあるかもしれないし、安心のために、と言う方向から受診を促してみることから始めてみて欲しいことを伝えました。

女性は、タイミングを見て話してみると言っていたのですが、話す機会がなかったのか進展がないまま数日後、父親が歩けなくなって倒れた、という連絡が入りました。
病院に行ったら、軽度の脳梗塞だったそうです。
物忘れの症状も、そこからきていたのでしょう、と言われたそうです。

女性は、
「テレビなどでよく認知症の話をやっているので、物忘れ=認知症という固定観念で、家族で父を責めてしまって、とても反省しています。その裏には違う病気が潜んでいるかもしれないと疑うことができたら、もっと違うアプローチで受診をすすめることができたかもしれないのに。」
そう話してくれました。


家族との間で話をするとき、家族だから気軽に、あるときは冗談のように言えてしまう言葉もあるかもしれませんが、老いや病気に対しては当人は意外にナイーブに捉えてしまうことを分かって話をしなくてはいけないと思います。

話を始めるきっかけとして、「言いにくいことだけど、本当に心配しているから話をするけど、」この前起き一言でも、伝わるものがあります。
「病院に行きなよ」ではなく「一緒に行くよ」という言い方もできるかもしれません。
その他、男同士ならとか、普段あまり面と向かって話をしない家族が、きちんと向き合うだけでも、真剣さが伝わるかもしれません。

家族の健康は一番心配なことですから、
真剣にしっかりと気持ちを伝えたいですよね。
Posted by おこないちかこ on  | 0 comments 

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

該当の記事は見つかりませんでした。