介護デザインプロジェクト

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事例244 施設選び『食事の時間に見学に行くと一番良い』のか?

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グループホームでの介護士達の会話です。

介護士A

「先日、介護のセミナーを聞きに行ったら、講師の有名な人がこんなこと言ってたんだよね。『施設を選ぶ際、見学に行くなら絶対食事の時間をめがけて行ってください。施設の良し悪しは、食事の時間にこそ出ます。ワイワイと愉快に楽しそうに、利用者も職員もみんなで食事をしている風景が見られた施設はいい施設です。』って。」



介護士B

「わからないこともないけど、そこで施設の良し悪しを決められてしまったら、ちょっと困るかも。食事の時間は介助にものすごく気を張っている時間だったりするんだよね。自力で食べられる人でも、むせていたり喉に物が詰まったりしていないか、一人一人の様子を随時見ていないといけないし。

食事の介助を必要とする人には付きっ切りだし、職員が足りない日は職員1人で利用者2人の介助をしなくてはいけない日もある。様々に目を配っている間に、隣の人のご飯を食べちゃう利用者もいたり、食べ物が口に入ったまま寝てしまう人や、食事をこぼしたり、食事中にトイレに行きたいといわれたり、いろんなことが起こるわけ。

そりゃみんな仲良くワイワイ楽しく食事をできたら最高だし、そうありたいと思うけど、いろんなことが重なって、そうできない日もあるんだよね。」



介護士A

「私も同じこと思った。施設の種類や利用者の介護度、職員配置の状態などによっても違うよなって。だから、もちろん食事の時間に見学してもらってもいいけど、楽しくワイワイしていることが全てと思って欲しくないかも。」



施設選びをする際に、現場の雰囲気を感じることはとても重要なことです。



ただし現場では、当日に職員が何人かまとめて急な休みを取ってしまい職員が少なかったり、いつもとは別の場所から応援の職員さんが来て対応していたり、救急対応でバタついているなど、たまたまタイミングが悪く、いつものように過ごす事ができない時もあります。

そんな時に見学してしまうと、「落ち着きがない」「暗い」「職員さんが忙しそう」など、わるいイメージを持ってしまいがちです。



私は以前働いていた施設で、近くの利用者とおしゃべりしながら食事を食べていたら、別の利用者から「食事の時は静かに食べるものよ。」と怒られた事があります。

そんなこともあるんですよね。



今回の話題に上がった「食事の時間に見学に行くと良い」は間違ってはいないと思います。

ただし、その場面だけで決めてしまうのは少し違う気もします。

食事の時間を楽しく過ごしているかも、選択肢の一つとして、時間があるならば違う曜日や時間にも見学すると良いと思います。



施設の良し悪しを決めるには、料金や部屋の間取りや広さなどの他に、利用者と職員の表情や会話の有無、言葉遣い、挨拶、雰囲気、清潔感、そういった所も含めて、何度か足を運んでみることをお勧めします。



何度か足を運んだり、いくつかの施設を見学していると、施設に入った時点から気がつく事が出て来ますよ。

「施設選び」という観点ではなく、元気なうちから「介護施設ってどんな所?」という興味を持って見学に慣れておくと、いざという時に判断に困らなくても良いかもしれませんね。

Posted by おこないちかこ on  | 0 comments 

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