介護デザインプロジェクト

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介護の現場エピソードや、現在の社会問題について情報を発信していきます。

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事例243 上手なきっかけづくりをする為に

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友人の父親の話です。

友人は30代。
母親は早くに亡くなっており、父親は今年70歳で、地方で一人暮らしをしてます。
友人は2人兄弟で兄がいます。

父親は65歳を過ぎて仕事を辞め、これから趣味の釣りでもして、年金暮らしでゆっくり過ごそうと言っていた矢先に、病気で倒れました。

一命はとりとめ、また一人暮らしに戻ったものの、それ以来、人が変わったように外に出なくなり、近所づきあいも全くしなくなりました。
時々交わしていた電話やメールも、徐々に父親からは来なくなり、毎日どのように過ごしているのか心配はしていたものの、仕事や家庭で忙しく、実家に帰ったり連絡を取ることはほとんどなくなっていたそうです。

たまたまお兄さんと電話で話した際、「最近父親と連絡とってるか?」という話になり、このままではダメなのではないか、ということで、今年の夏に兄弟で実家に帰って、父親にデイサービスや介護サービスを使って見るように話をすることにしたのでした。
その時の父親の反応です。

父親
「お前らが心配してくれていることは十分理解した。でももう俺はいいんだよ。十分一人で家で過ごせているし、他人に迷惑をかけないようにひっそり暮らしていればいいんだよ。それに、介護サービスはまだ使いたくない。訳のわからなくなった爺さんや婆さんと一緒に過ごすなんてごめんだ。」

兄弟は父親にそう言われて、何も言えなくなったと言います。
なぜなら、友人やお兄さん自体が、具体的に介護サービスがどんなものがあるか知らなかったからです。
というよりも、父親が思うのと同じように、デイサービスや介護サービスは「年寄り」の行くところ、というイメージがあったので、そういうところに父親を行かせるのはやはり可哀想なのではないか?という気持ちになってしまったのだと言います。

本当にデイサービスや介護サービスは父親がイメージで言った「訳のわからなくなった爺さんや婆さんと一緒に過ごす場所」なのでしょうか?

それは間違いです。

今や介護サービスの幅は様々に広がっています。
例えばデイサービスで言えば、目的をきちんと持ったところが増えています。

・筋力アップやリハビリテーションをメインとした事業所。
・入浴に特化した事業所。
・パチンコ台や麻雀台が備わった、賭け事が好きな人に向けた事業所。
・ウォーキングやドライブなど外出をメインにしている事業所。
・ヨガやマッサージなど癒しをメインにした事業所。

ここなら行ってもいい、と思える場所を選択することができるのです。

私個人的には、親や家族が歳をとって、介護サービスやだれかの力を借りたいと思ったら、安易に「介護」と言う言葉や、それを連想させる言葉を使うのは良くないと思っています。
それよりも、いかに自然にサービスに対して興味を持ってもらえるかを考えたほうがいいと思います。

そのためには、提案者自身がそのもの(今回で言えば、デイサービスや介護サービス)について事前に、具体的に知っておくことが大切なのです。

知人のお父さんは、釣りが趣味だと言っていました。
海や川を見に行ったり、釣り堀や、実際に釣りを楽しませてくれるデイサービスをみつけることができたら素敵ですね。
そこで「デイサービスに行こう」ではなく、「久しぶりに釣りに行ってみないか?」と言う話をきっかけに勧めてみると、もう少し違った反応だったのかもしれません。

これからも元気でいてほしい大切な家族のために、少しづつ介護サービスのこと知ってみませんか?
Posted by おこないちかこ on  | 0 comments 

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