介護デザインプロジェクト

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介護の現場エピソードや、現在の社会問題について情報を発信していきます。

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事例242 親の介護について兄弟姉妹で話していますか?

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ある家族の母親に対する介護の話です。

母親の介護に関わってきたのは娘2人です。
それぞれ家庭を持っていて、孫がいます。

長女は隣県に住んでおり、パートで介護士をしています。
次女は母親と暮らしており、専業主婦です。

次女が家を空けなければいけないときは、長女が来て介護をするなど、うまくやっていました。
母親は病気がちで家事はできないけれども、そのほかはしっかりしていて、まだ一人で歩ける状態でした。

ある日、長女は次女から報告を受けます。

次女
「東京にいる私の娘にね、今度子供が生まれるの。私たちも60過ぎて、そろそろ老後のことも考えないとって思っていてね。わたし娘のいる東京に行こうと思ってるの。」

長女
「おめでたいことだけど、東京に移住するって、お母さんどうするの?」

次女
「もちろんお母さんも一緒に行くわよ。」

長女
「ごめんそれは賛成できないな、お母さんぐらいの歳になってから、都会で暮らすなんて無理よ。田舎から出たこともないし、あんまり社交的な人じゃないから引きこもっちゃうよ。年をとってから環境を変えるとボケちゃうことも多いし、お母さんだけ考え直したら。」

次女
「大丈夫よ、私は専業主婦だし、お母さんのこともみれるし。ひ孫が生まれたらお母さんだって喜ぶわよ。」

意見が食い違ったまま、結局次女は東京へ移住しました。
数ヶ月後、次女からもらった連絡に、長女はがっかりしました。

次女
「実はね、最近お母さんが変なの。死んだおじさんが昨日来たとか、いない人の事を話したり、買い物に行ったことも、ご飯を食べたことも時々忘れるの。」

長女は、内心(やっぱりこうなってしまった…あのとき引き止めてれば…)と、妹ときちんと話をする時間を作らなかったことを後悔をしたそうですが、これまで母の面倒を見てくれていたのは妹だし、二人きりの姉妹でいざこざしたくないと思い、何も言えなかったと言います。
すぐに専門の病院を受診するように勧め、母の状態に合わせてどうやって対処したらいいかをアドバイスしたそうです。

今回の場合は、姉妹間の大きな問題にはならなかったようですが、姉妹でも、親の介護に対する考え方というものは違うものです。
介護に対する知識があるかないかによっても変わってくることだと思います。

大切なのは、親が元気なうちから今後に対する「共通認識」を持っておくことだと思います。
お互いの生活をどう考えており、その中で親に介護が必要になったら誰がどう関わることができるのかをじっくりと話し合い、知ることはとても大切なことです。

介護の問題は、いざとなってからしょうがなく問題を押し付け合う、という場面も多く見たことがあります。それによって、兄弟姉妹・親族間でトラブルになる話をよく聞きます。

大切な家族を思って、兄弟姉妹が後悔のないように本音をぶつけてみる中で、それぞれの折り合いをつけて行くことが必要です。そのために、いざとなってからではなく、時間をかけることが必要なのです。

今回のことで長女は、妹と密に連絡を取り、これからのこと、介護にかかる費用のことなど、先を見据えた話をじっくりしたいと語ってくれました。

ぜひ、時には医師や介護の専門家の意見を交えながら、今後の見当をつけて行って欲しいと思います。
Posted by おこないちかこ on  | 0 comments 

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