介護デザインプロジェクト

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事例239 誰かとご飯を食べること

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先日、青森の母に電話をかけた時のこと。


私「最近暑くなってきたけど、体調大丈夫?」

母「青森も30度超えてるわよ、暑くて暑くて。エアコンかければいいんだろうけど、窓開ければ風もあるし、まだかけてないわ。食べるものも、暑くて何にもやりたくないし、一人だし、どうだってよくなっちゃって、毎日ところてんしか食べてないわ。これでもさ、誰かが一緒にいれば、一緒にご飯食べたいから、料理もしようって思うんだろうけどね。」

暑ければエアコンでしっかり管理して欲しいところではありますが、それ以上に、気になった言葉がありました。

「誰かが一緒にいれば」という部分です。

母のことを考えてみると、田舎で一人暮らし、仕事も最近辞めた、友人も多くない、かと言って自分から地域のコミュニティーに加わりに行くタイプでもない、家族はほぼ遠方に住んでいる。
毎日、一人でご飯を食べ、たまに近くのショッピングセンターに暇つぶしに行く、料理が面倒なときは惣菜を買って来て食べたり、外で一人で食べて帰ってくる。

そんな生活をしているのかと思うと、少しさみしい気持ちになりました。

なぜなら母は本当に料理が得意で、料理番組や本を見ては今度はこれを作ってみよう、と積極的。
人が集まれば、食べきれないほどの料理をテーブルに広げて、みんなが美味しく食べる姿を見ながら一緒に食事をするのが生きがいだった人でした。

以前、施設に努める栄養士さんにこんな話を聞いたことがあります。
人間には「セロトニン」という神経伝達物質があって、心のバランスを整える作用のある物質なのだそうです。別名「幸せホルモン」と呼ばれているそうです。

家族や友人と会話をしたりしながら、一緒にご飯を食べたりすると、セロトニンの量が増えるのだそうです。毎日ではなくても、その機会が多ければ多い方がいいのだそうです。

母にはきっと、そのような「幸せ」を感じる瞬間が減っているのだと思います。
これから、盛岡に移住して、母との距離も近くなります。

大きなことはしてあげられないけれど、「一緒にご飯を食べる」という機会を増やすことはできます。小さなことかもしれませんが、家族ができることとして、意外と大切なことなんじゃないかな、とも思っています。
Posted by おこないちかこ on  | 0 comments 

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