介護デザインプロジェクト

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介護の現場エピソードや、現在の社会問題について情報を発信していきます。

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事例236 親との距離感

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数年前まで夫婦共働きだった知人女性Aさんと、その両親の話です。
現在、産休育休の為、会社を休んでいます。

Aさんの両親は隣町に住んでいますが、盆・正月以外これまで特別な用事がなければ会うことはありませんでした。
会うのは年に数回という程度でしたが、親子関係は良好で、もし親に何かがあったら一緒に住んでもいいと思っていたと言います。

Aさんに子供が生まれると、子育ての不安などもあり、母親に相談したり頼ることも増えたそうです。
両親はとても心配してくれていて、土日は両親揃って、平日にも母親が一人で会いに来てくれるようになりました。
最初のうちは、子供を可愛がってくれたり、物を買ってくれたり、子守をしてくれたり、ありがたいと思っていたのですが、徐々に気持ちに変化が出てきました。

母親は、Aさんを心配して自宅に来ては、台所や洗濯など家事全般を手伝ってくれるようにもなりました。
最初はありがたいと思っていたのですが、慣れて来ると、Aさんの家事のやり方や生活スタイルに色々口を挟むようになってきたと言います。

「包丁やまな板はこの場所にあると使いにくい」
「冷蔵庫の中の収納の仕方が気に入らない」
「洗濯のたたみ方が気に入らない」
「もう少し朝は早く起きて、夜は早く寝るようにした方がいい」

これまで習慣でやってきた事を変えられたり、生活スタイルに口を出されたりするので、次第に母親が来ることがストレスになっていったと言います。

そんな生活が続く中で、以前は、親に何かがあったら一緒に暮らしてもいいと思っていたけど、今となっては無理かもしれない、と思うようになりました。
親子であっても、それぞれの生活を確立してきた家族が、ストレスなく同居を始めるということは以外と難しく、以前は簡単に考えすぎていたのかも知れない、と。

最近になってAさんは言います。
「徐々に子育てにも慣れてきました。親との付き合い方も少しづつ変えていこうと思います。
母親には色々手伝ってもらって感謝する部分もありつつ、自分の気持ちに余裕がなくて、やってもらう事や言われた事がストレスに感じてしまう事がありました。しかし、一緒にいる時間が長くなる事で、親との距離感について新たな発見もありました。子供を通して、これからも親とのコミュニケーションが増えてくと思います。良い距離感を保てるようにしていきたいと思います。」


子育て世代は、同時に親のことや介護のことも気になりだす時期です。
親を呼び寄せる、実家に入る、遠距離でも介護サービスを使って介護をする、施設を考える。
様々な事が浮かんでくると思います。

そんな時は、一緒に住む住まないにとらわれることなく、お互いを思いやり、それぞれの心と身体が健康な状態を保てる環境を目指すことを優先的に考えていくと、自然な距離感が生まれてくるのではないかと思います。

今は、親が子供だった時代とは違い、少子化、核家族化、高齢化が急速に進んでいます。
面倒をみる介護者一人への身体的、金銭的、精神的負担の増加は明らかな今、「子供が一緒に住んで親の面倒をみる」という昔ながらの考えは一度クリアにして考えなくてはいけない時代に来ていると思います。

距離感を測る上で大切にしたいのは、お互いが今、どんな環境でどんなことを大切にして暮らしているのかを知ることと、これからどんな暮らしをしたいと望んでいるのかをわかり合うことだと思います。
それを基に、時間をかけてお互いの為に何をできるか、何は譲れて何は譲れないのかを明確にしていくといいと思います。

「カゾクロ」はそんな時にこそ役に立ちます。
今月後半から夏休みに入りますね、もし帰省の予定があったら、是非、家族で「カゾクロ」を囲んでみて下さい。
家族で話をした素敵な思い出とともに、より良い未来を想像してみるのもいいと思います。

カゾクロ詳細はこちら
https://kazokuro.theshop.jp/
Posted by おこないちかこ on  | 0 comments 

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