介護デザインプロジェクト

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事例234 民生委員のことをもっと知って欲しい

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先日、地域の「民生委員」(※)をされている70代の女性の話を聞くことが出来ました。

※「民生委員」とは、民生委員法に基づいて厚生労働大臣から委嘱された非常勤の地方公務員。
地域住民の立場で、生活や福祉に関する様々な相談・援助業務を行っている。児童委員も同じ。



彼女は、お住まいの地域の民生委員を10年以上しているそうです。
民生委員を始めた10年前と今とでは、地域の高齢者の数が圧倒的に増え、「近いうちに高齢化社会になる」と言われてきたことが、10年経って「まさに今直面している」という感覚だそうです。

彼女自身、特に病気があるわけでもなく今の所は健康でいるけれど、年を取ってきたなという自覚もあるし、本当は民生委員の任期は3年なので新しい人に役割を譲りたいのだそうです。
しかし、地域に適した人がいないということで、三度再任されていまに至るそうです。

10年間の民生委員の経験の間、担当する地域で孤独死や児童虐待の事件、障害を持った方のトラブルなど、様々な事が起こったそうです。
その度に、なぜ気がつけなかったのだろう、なぜ相談してくれなかったのだろう、と悔しく思う事が多々あったと言います。


彼女は切実に話します。
“世の中の人に、もっと民生委員のことを知って欲しい”と。

実際、2019年全国民生委員児童委員連合会の全国イメージ調査の結果、「民生委員・児童委員(※)」という言葉は7割が知っているにも関わらず、9割が役割や活動内容を知らない、という結果になっています。
※児童委員は民生委員も兼ねる。

さらに、イメージ調査によると、「地域に必要」「ボランティア精神が高い」と言った声が75%を超える中、「自分から遠い存在」と答えた方も65.2%だった事がわかっています。

世の中の声として「必要」とされている事が、身近な存在でない事がとても残念でなりません。
民生委員は、介護や医療、子育てや生活の悩み相談、見守りなどの家庭訪問も行っています。
地域住民の立場で見守り、問題解決や制度への橋渡しをしてくれる、最も身近な存在であることを、もっともっと知って欲しいと思います。

高齢化、少子化、核家族化…社会問題は待った無しです。
新たな取り組み、制度改革などが待たれるところではありますが、とにかく今、明日の為に、
“今ある身近な存在”から知って見てはいかがでしょうか?

参考:全国民生委員児童委員連合会 報道資料
https://www2.shakyo.or.jp/wp-content/uploads/2019/03/386f648a162f2017b534959002a28858.pdf
Posted by おこないちかこ on  | 0 comments 

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