介護デザインプロジェクト

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介護の現場エピソードや、現在の社会問題について情報を発信していきます。

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事例227 介護にAI

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初めて介護施設で働くことになった日の出来事です。


入居者の顔と名前、状態と必要な支援を知るため、先輩の職員さんと各入居者の部屋をまわることになりました。
エレベーターで担当の階に到着し、廊下を歩いていると、車椅子を自走しているおばあちゃんAさんがこちらに向かってきました。

先輩の職員は、
「Aさんこんにちは!今日は新しい職員さんを紹介しますよ!」
と、私のことを紹介してくれました。

Aさんは、とても明るい性格の方で、
「よろしくね!先輩にいじめられないように気をつけるのよ!」
と、冗談で返してくれました。

先輩は、私に仕事を教えなくてはいけないので、Aさんとは短い会話だけで、通り過ぎました。
私はその時、何と無くAさんの話す言葉に違和感を覚えていました。

明るくよく話すAさんですが、なんとなく言葉がはっきりと聞こえないような、大げさに言えばろれつが回っていないような、こもった声に聞こえていました。
脳梗塞の前兆のような、そんなふうに聞こえたのです。

何も知らない新人が、初めて会う人の病気を疑うなんて、おこがましいような。
先輩に後で話してみようか、とも思いましたが、勤務初日に初めて出会った方ですし、まさか。

そんな気持ちで“気のせいだろう”と思い込み、その場を後にしました。

次の日出勤すると朝礼で、「今朝方、Aさんが脳梗塞の症状で動けなくなり、入院した。」
その報告を受けて愕然としました。

私の気づきが間違っていなかった事と、なぜ先輩に相談しなかったのか。
もしかしてバイタルサインの経過を事前に確認できていたら、もう少し早く気がつくことができたかもしれないのに。

そんな思いで、申し訳なく情けなくなったのを覚えています。
Aさんは幸いにも、命に別状はなく、すぐに退院して戻ってこられたのですが。
その後はどんな時も、入居者の小さな状態変化も見逃さないよう、把握し、職員や家族に報告をすることを徹底しています。

入居者の変化を見逃さないようにする事は、介護士にとって当たり前の事です。
職員の意識や、状態変化の見極めのスキルの向上も必要なのですが、これだけでは賄えない現状もあります。
職員の数が足りなかったり、忙しかったり、他のことに気を取られていたりしていると、稀に変化を見逃してしまうこともあるのです。

人手が足りない介護の業界で、入居者の命を安心して守り、快適な生活を送る為には、AIの導入も積極的に必要になるでしょう。
体調管理については、バイタルを分析、健康異常を発見してくれたり、表情や姿勢などを読み取り変化をお知らせしてくれるAIを。
食事管理については、足りない栄養素や病気を加味して献立を考えてくれるAIを。
メンタル管理については、コミュニケーションやレクリエーションを提供してくれるAIを。

会話から気分を読み取って、音楽を選んでくれるAI内蔵のパーソナルスピーカーも、とっても興味があります。

介護施設においてロボットやAIとの共存はまだまだ始まったばかりです。
これからの高齢化社会には必要不可欠なものだと思います。

介護施設だけではなく、在宅介護においても多く活躍してもらえるような気軽な存在になっていくと、介護に対する不安感も少なくなるのではないかと思います。
これからの発展が楽しみです。
Posted by おこないちかこ on  | 0 comments 

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