介護デザインプロジェクト

このブログでは、
介護の現場エピソードや、現在の社会問題について情報を発信していきます。

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事例222 親を呼び寄せる際の心構え

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親の老後が心配な知人Aさん(40代)の思いです。
Aさん
「私は、そのうち地方で一人暮らしの母を東京へ呼ぼうと思っているの。介護が始まってからじゃ遅いから。」


「お母様には話をしているんですか?」

Aさん
「それがね、先日その話をしてみたの。
母は、気持ちはありがたいけど、今の家を離れるのは考えたくない、っていうのよ。
だからこう言ったのよ。
介護が必要になったら、世話をするのは私なんだから、私の暮らしに合わせてもらわなきゃ。今の家に住み続けたい気持ちはわかるけど、私には私の生活があるのよって。」


「お母様はなんて言っていましたか?」

Aさん
「あんまり乗り気な感じではない顔だったかな。気持ちはわかった、考えとくって。」


以前このブログで、親を呼び寄せるということは、リスクが大きいことをお伝えしました。
http://kaigodesign.com/blog-entry-89.html

しかしながら、介護が始まる前に行動したいというAさんの気持ちも分かります。
お母様もまた、Aさんの想いを理解したいという気持ちと、実際環境を変えた時にうまく暮らしていけるのか、住んでいた家はどうするのか、など様々な不安が出てきていると思います。

この問題で、一番やってはいけないことは、「急に」ことを起こす事です。

うまく暮らしていけるか、に関しては、もし時間が許すならば、お母様がAさんの家に一週間、1ヶ月、3ヶ月…と徐々に期間を延ばして暮らしてみる事です。

生活リズム・スタイルの考え方の違い、家事などに対するこだわり、お金の使い方など、一緒に暮らす期間が長ければ長いほど、お互いの行動に対する理解と譲り合いが必要になってきます。
少し場面は違いますが、例えば、彼氏彼女が同棲した時、洗濯のたたみ方一つで口論になったり、嫁姑問題で台所の使い方で口論になったり…

そんな小さなことかもしれませんが、暮らしを続ける中ではとても重要な部分です。

暮らしのスタイルが譲り合いをしていく中で、自然とお互いの考え方も変わっていくかもしれません。


もし移住することになった場合、これまで住んでいた家はどうするのか、に関しては、
兄弟や親戚などの意見も聞かなくてはいけません。
誰かが引き継いで住んでくれるのか、処分をするのか、もしくは貸し出すという選択肢もあるでしょう。

手続きや大きな金銭の動きがあるので、こちらも慎重にことを進めなければなりません。

いずれにしても、5年、10年、20年と、問題に関わってくる親族とともに、みんなが元気なうちに長期イメージを持って進めていくことがベストだと思います。
Posted by おこないちかこ on  | 0 comments 

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