介護デザインプロジェクト

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事例220 在宅介護の揉め事

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母親を在宅介護する中での家族の揉め事の話をしてくれた、友人の女性(Aさん)の話です。

Aさんは、家族5人で住んでいます。
Aさん夫婦、Aさんのご主人の姉夫婦、義母の5人です。

義母には持病があり、生活動作はほぼ介助が必要な状態。
食事制限などもあり、食事を作る際もかなり気を使わなければいけない点が多いと言います。

Aさん夫婦も、姉夫婦も、全員が働いており、
「介護はみんなで助け合ってやろう」
そう決めたはずなのですが…

それぞれの仕事の勤務時間の関係で、毎日一番早く帰ってくるのは、Aさんでした。
Aさんが仕事から帰ってくると、失禁していて、トイレやベットや衣類が汚れていることもしょっちゅうだったそうです。
掃除から始まり、義母の分と自分たちのご飯を作り、お風呂に入れて、トイレの介助をして、就寝介助をする。

他の家族は遅くに帰ってきて、「いつもごめんね、有難うね。」と言ってくれる。
最初は、私が早く帰ってくるからしょうがない。と思っていたけれど、
仕事帰りにほぼ毎日飲んで帰って来たり、土日は接待があると言って、朝早くから出かけてしまう姉夫婦のことを見ていると、「いつもごめんね」の言葉さえ、腹が立って来たといいます。

申し訳なく思うなら、たまにでもいいから仕事を早く切り上げて帰って来て、夕飯やお母さんの介助を手伝ってくれてもいいじゃない。
平日に手伝えないなら、土日に家にいてくれて、私を休ませてくれたっていいじゃない。

少しづつ、少しづつ苛立ちが募っていったのでした。
旦那さんに相談しても、仕事だからしょうがないよね、できる人がやればいいと思う。という感じで、あまり真剣には聞いてくれず、義理のお姉さん夫婦なので、自分からは言いにくくて、ずっと苛立ちを溜め込んでいました。
いつしか、「いつもごめんね。」の言葉すら無くなっていったと言います。

ある日、義母の部屋から介助を終えてリビングに戻ってくると、義姉夫婦がテレビを見て笑っている姿に、堪忍袋の尾が切れ、これまでの不満が怒りとなって吹き出し、義姉夫婦に向かってキレてしまったそうです。

義姉夫婦は、
「いつもやってもらって申し訳ないと思っているから、掃除や洗濯とかはちゃんとやっている。当たり前なんて思っていないし、そんなに悩んでいるなら、いきなりキレないで、相談してくれればいいじゃないの!」
と、Aさんの態度に頭にきたらしく、そこから口論となり、しばらく顔も合わせない、口もきかない状態が続いていると言います。


在宅介護において、家族同士が思いやりを表現できているか、そして、それが「伝わっているか」ということがとても大切な気がしています。
思っていても、伝わっていなければ意味がありません。

そのためにも、介護が長くなればなるほど、家族で現状の評価を定期的に行うと良いです。
家族の仕事の状況や、家庭環境の変化、介護される人の状況の変化など、時が経つごとに変わっていくところを、誰がいつどう対応するのか、今のままで良いのか、そういうことを定期的に考える時間を作ることから始めてみると良いと思います。

介護をメインでやっていない家族が、そういうところに気がつくことが出来ると最高ですね。
揉め事になる前に、気が付きたいものです。

介護される側からすると、自分の家で安心して介護が受けられる事は、在宅介護のメリットですが、そのせいで、家族がバラバラになる事はとても悲しい事だと思います。

力と心を合わせて、協力しあえる家族の形が作れると良いですね。
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Posted by おこないちかこ on  | 0 comments 

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