介護デザインプロジェクト

このブログでは、
介護の現場エピソードや、現在の社会問題について情報を発信していきます。

カゾクロ オンラインショップ

事例219 手書きの魅力

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施設では、地域のボランティアさんとの交流があります。
その中で、絵手紙の先生との交流もありました。

絵手紙の先生は、暑中お見舞い、寒中お見舞いなど、季節の絵手紙を定期的に施設にも送って来てくれます。
絵手紙の会に通う入居者一人一人に、それぞれに合った絵とメッセージを添えてくれています。

体調が優れず、絵手紙をしばらくお休みしている入居者の女性には、
「またお会いしましょう」とメッセージを添えて、大きな紫の丸い実が描かれていました。
入居者の女性に、「先生から絵手紙が届きましたよ!この紫の実はなんですかね?」
と尋ねると、不老不死の伝説のある「ムベ」という果実があることを教えてくれました。

込められたメッセージに、とても嬉しそうにしながら、
「ところで、これは誰から来たんだい?」
と、絵手紙の会に行った事も、先生の事も忘れていたことに、一緒に笑ったことを覚えています。

入居者はこう言います
「手紙をもらうというのは、いいもんだねぇ。心がこもっている気がするよ。お返事書かなきゃね。」
と、少し元気になったって、また絵手紙を書こう、という気分になってくれました。

「時間をかけて自分のために書いてくれたもの」
そう思うと、相手の思いやりや気遣いの気持ちが伝わってきて、それに対する感謝の気持ちや人の温かさを感じることができる気がしています。

先日私も、お仕事で関わっているご夫婦から、手書きの感謝のメッセージと趣味で撮っているという素敵な夜景の写真を頂きました。
こんなに素敵な文字を書く方なんだなぁ。
ご夫婦で仲がいいんだなぁ。
写真の趣味があるのは知らなかったなぁ。

いただいたものから様々なことを感じることができました。
そして、後から見返しても、いただいたその時の嬉しさが蘇ってきます。

「ありがとう」の一言でさえ、手書きとそうでないものでは、受け取る側の想像力が変わって来ますね。

書くことの減った現代ですが、そんな時代だからこそ、手書きには価値がある気がしています。
私がオススメしている「カゾクロ」が手書きなのも、そういう意味があります。

久々に父母の文字を見て、懐かしさを覚えたり、兄弟でなんとなく文字が似ていたり、書いた人のことを生き生きと想像できることも魅力です。

もらう人ばかりではなく、書いている人にも、いいことがあります。
気持ちが整理できたり、手指を動かすことによって記憶に残ったり、脳の刺激にもなります。
何よりも、忙しない毎日の中で、相手のために使っている「時間」が、自分自身にとって豊かな時間に思えます。

手書きの魅力が多くの方に伝わるといいな、と思っています。

Posted by おこないちかこ on  | 0 comments 

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