介護デザインプロジェクト

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事例212 毎朝お仏壇に祈ること、特別な日には…

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入居施設の個人のお部屋に、小さなお仏壇を置いているおばあちゃんがいます。
毎朝、お水とご飯をお供えし、手を合わせます。

ある朝、朝食の時間になっても部屋から出てこないので、伺ってみると…
お仏壇の前で手を合わせている姿が見えました。

起きるのが遅くなったのかな?
そう思って、しばらく待っていると、遅くなってごめんなさい!と、出て来て、理由を話してくれました。

おばあちゃん
「今日はお祈りすることが多くてさ。
いつもは、『今日も1日何事もなく終えますように、お守りください』ということぐらいなんだけど、今日は、孫の大学受験の日なのよ。娘の話を聞けば、毎日学校が終わってから塾に通って、土曜も日曜も塾、お正月なんて三が日から通っていたらしいのよ!どうしても行きたい大学があって、頑張っていたんだって。
そんな中でも、たまに私のところに顔を見せに来てくれてさ、本当に優しくて頑張り屋のいい子なのよ。だから今日は、ご先祖様に、あの子はこんなに頑張って来たんだから、いい結果になるようにお守りくださいね、ってお願いしてたわけ。」

その日はちょうどセンター試験の日。
ニュースでも、多くの受験生が朝から試験会場に向かう姿が映っていました。

今度お孫さんが施設に来てくれたときは、あの日の朝、おばあちゃんがお仏壇にお祈りしていた事を、おばあちゃんに内緒でこっそり教えてあげたいな。そう思いました。

一緒に住んでいても、そうじゃなくても。
家族への想いは変わらないし、離れているからより強く想う、という事もあるのかもしれませんね。
Posted by おこないちかこ on  | 0 comments 

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