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事例集016 高齢者虐待のニュースから思うこと

3月31日、記憶にも新しい高齢者虐待に関するニュースがありました。

[名古屋市の介護施設で男性スタッフ3人が、90代の女性の鼻の穴に指を入れたり、口の中に手を入れ、
いやがる姿をスマートホンで動画に撮影、LINEで共有していた]というニュースです。

施設の社長は「悪ふざけをしたのだと思う」と、話していたそう。
悪ふざけ!?

この出来事のどこが悪ふざけなのでしょうか?
事件です。
弱いものがいやがる姿を楽しんでいる。そしてそれを共有している。
まるで、昨今の学校で起こっているいじめと似たような、精神の未熟さを感じました。

そして最近、こんなニュースもありました。

[NPO法人全国抑制廃止研究会の調査で、高齢者施設の17%が虐待を認識していた。職員が不足するほど虐待が多くなる傾向にある]というニュースです。

私たちの仕事は、最も人材不足に苦しんでいると言われています。

求人を出しても応募が来ない。応募が来ないから、誰でも来るもの拒まず状態で受け入れてしまう。働きながら学んでもらおうと思っても、十分な教育の時間がとれない。

介護の仕事に適正がないのでは?と思っても、人が足らない為に居てもらうしかない。

このような悪循環の中で、一番苦しむのは誰でしょうか?

これから介護を考える世代の多くに、
・親の世代からの意見⇒「子供たちには迷惑をかけたくないから、施設に入りたい。」
・若い世代からの意見⇒「うちの親は、迷惑かけたくないから施設に入りたいと言ってる。」
という家族が増えているそうです。

施設への需要は高まっている中、実際に働くスタッフは前述したニュースのように未熟なスタッフが増えている
さらに、国のこれからの介護の方針は、入所ではなく在宅介護支援に力を入れていく方針です。

いざ自分や家族に介護が必要になった時、初めて見えてくる施設の現状や介護保険の内容。
施設って実際はこんななの!?こんなはずじゃなかった!どうしたらいいか分からない!
介護の現場に居ると、そんな戸惑いの声がたくさん聞こえて来ます。

それに、職員が不足するほど虐待が増えていると言われている中、もし自分の親がニュースに出たような虐待をされてしまったならばと考えると、後悔そして自分自身を責めてしまうような気がします。

「介護」はだれもが他人事ではありません。
人生設計をするように、自分と家族を守る為に、これからのことを若い世代から考えていかなくては行けないのではないか、そう思います。

介護現場にいる私たちだから伝えられること。
介護を経験した人だから伝えられること。
ひとりひとりが小さな輪を広げていくように、介護の世界の現状を正しく伝えながら、これからの時代における介護について、考えて行きたいですね。
Category: 介護の現場から(事例集)
Published on: Thu,  16 2015 08:37
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