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事例201元気だから施設は無理でしょ?

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母親の介護に悩む知人の話です。

知人はシングルマザーでまだ幼い子どもがいます。
働きながら子ども4人を育てています。

その知人の母親(一人暮らし)が外出中に転倒し骨折したのがきっかけで、介護が必要になり、どこへ相談にいったらいいのか、介護の勉強も何から始めたらいいのかわからない、と言って、知人を通じて私に相談がありました。


知人の住む地域の介護相談センターの地域包括支援センターを調べ教えると同時に、介護認定の申請についてや、認定調査の際に家族として伝えたほうが良い事などもアドバイスしました。

知人はこれからの事をとても不安に思っています。


「リハビリして回復できたとしても、一人暮らしは心配ですよね。お母様のことも、お子さんの事もお一人で抱えるのは大変だと思うのですが、施設などはお考えではないですか?」
と私が質問すると、知人はこんなことを言いました。


「そうなんだよね。でもさ、老人ホームってさ、自分じゃ何にも出来ない人とかが入るところでしょ。うちの母はまだ何でもわかるし、リハビリも何とか歩けるまで回復してるから。」

知人は、老人ホーム=介護度の重い人が入るところ、と思っていたようです。


老人ホームと一言に言っても、様々な入居条件があること、逆にお元気な方でないと入居できない施設もある。ということを伝えると、目を丸くして驚いていたのでした。

・一人暮らしの不安解消
・家族の安心
・趣味などの活動の支援

など、家庭の暮らしの延長ができることが魅力である事を伝えると、「一人で親を看る」という考え以外にも、選択肢が増えたことをとても喜んでいました。


介護のことに限らず、悩みや不安があった時、色んなことを考えてしまいます。
自分一人では自分の知識や思い込みの中で、迷走してしまう事も少なくありません。

「誰かに相談してみる」「言葉に出してみる」ということはとても重要だと感じています。

それにしても、まだまだ老人ホーム=介護度の重い人が入る所、という印象は強いんだな…と考えさせられました。
最近私は、友人や介護に関係ない人たちと話すとき、話のついでに介護についてのイメージを聞くようにしています。

その中で、間違った知識があったとしたら、今の現状を伝えています。
誰しも、歳をとって、もしかしたら親や家族を介護する日が来るかもしれません。
今は関係なくても、いつか、「あ、なんか知り合いから聞いたことある。」とか、「知り合いに聞いてみよう。」と思ってもらえると嬉しいのです。


介護という言葉が、当たり前のように身近に感じられるようになるといいなと思っています。
Category: 介護の現場から(事例集)
Published on: Thu,  01 2018 08:00
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