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事例181 ボランティアさんから見た施設の違い

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私の介護施設利用者のご家族で、フラダンスのサークルに通っている方がいます。
これまで自宅で介護していた時は、趣味のフラダンスは封印していたのですが、自分の時間ができたため、再開したそうです。
そのフラダンスサークルでは、発表会のリハーサルや予行演習を兼ねて、介護施設などでダンスを披露するボランティアを行っていて、その方も、自分の母が施設でお世話になっていることもあり、抵抗感なくボランティアに参加するようになったそうです。

フラダンスですから特に夏の時期は、さまざまな施設をボランティア訪問することが増えるのだそうですが、訪問先の施設によってとても対応が違う、と教えてくれました。
しかも、対応の違いによって、その施設が日々どんな介護を行なっているのかなんとなく検討をつけることができる、といいます。

その方がお話してくれた内容は、以下のようなものでした。

「ある施設では、私たちが入場すると、スタッフさんが人一倍大きな声や拍手で歓迎してくれて盛り上げてくれます。面白い施設では、スタッフさんが最初にMCをしてくれて、利用者さんに冗談を言って場を暖めたうえで『さて今日は素敵なゲストさんが来てくれていますよー!』と言って、私たちを登場させてくれます。
利用者の皆さんも、何が始まるのか、わくわくしている様子が感じられます。
そのような施設では、『ご一緒に踊ってください!』と声をかけると、スタッフの方が率先して前に出てきてくれたり、アンコール!と声をかけてくれて終始、盛り上げてくれます。

反対に、スタッフさんが何もしない施設もあります。
スタッフは利用者をフロアへ集めた後、見ているだけで特に何もしません。
しーんとしている中で、『人が集まったので、どうぞ始めてください』というのです。そして、会が始まると、現場からほとんどのスタッフがいなくなるのです。
突然、知らない人たちが入ってくるので、利用者の方々は『何が始まるの?』と不思議そうに見ている様子があります。ウェルカムな状態ではないところで私たちが入っていくので、拍手もまばら。最初からそのようなテンションでは、私たちの気持ちも乗り切れません。
記録の為か写真を撮っているスタッフの方はいますが、特に盛り上げてくれるわけでもなく、披露が終わったらどこからかまたスタッフが数名やってきて、ありがとうございました…と言って利用者を部屋へ連れていきます。

前述のような盛り上げが上手な施設に多く感じられるのが、スタッフが利用者と関わっている時間や会話が多いということと、利用者がスタッフを信頼しているような話し方をするのです。
そして、スタッフも利用者も、みんな表情が明るい。

後述の施設は、施設に入った瞬間からわかります。
利用者の表情は暗いし、スタッフの行動が業務的で、しかも忙しそうにしていて近寄りがたい感じがします。

両施設とも、人によって多少は変わるかもしれませんが、きっと日常的にそういう雰囲気の施設なのだろうと予測してしまいます。

私の母を入所させた施設では、いつ行ってもスタッフの方が明るくて、私たちにも気さくに声をかけてくれます。いくつかの施設を知っているからこそ、そこを選んでよかったって思っています。」


施設で働いている皆さんは、ボランティアさんを受け入れるとき、どんなことに注意していますか?
その時だけでなく、ボランティアさんがどう感じたかを聞いていますか?

ボランティアさんは、施設の周辺地域に住んでいる方が多いです。
イベントをやってもらうことだけを目的とせず、施設の印象などを聞いてみると、今後の施設運営にもプラスになる気がしています。
また、施設を知ってもらうチャンスでもあると思います。

家族に何かあったとき、あそこの施設に相談に行ってみよう、と思ってもらえたらうれしいですよね。
管理者が話す…だけではなく、スタッフが誰でも気軽にボランティアさんとコミュニケーションが図れる雰囲気作りができるとよいですね。
Category: 介護の現場から(事例集)
Published on: Thu,  14 2018 08:46
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