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事例集014 人に優しく

浦安市にあるコンビニエンスストアで、実際に見た光景です。


私の前に並んでいたおじいさんは、お弁当とお茶を買おうとしていました。
レジには若いバイトのお姉さん。

「560円になります。」

おじいさんは財布を広げますが、
「あれどうだったかな…」
といいながら、もぞもぞしています。

後ろに並んでいた私は、すぐに「あれ?」と、思いました。
おじいさんは、支払いの仕方が分からないようです。


私は急いでいなかったので、どうするんだろうと思いながら見ていると、バイトのお姉さんが私に向かって

(すみません。少しお待ちください。)といったように頭を下げました。


そして、おじいさんに話しかけます。

「お財布の中、失礼しますね。」
と、おじいさんの財布から小銭を取り出し、自分の手のひらにのせ、500円玉と50円玉と10円玉をみせて、
「560円頂きますね。」

そう確認し、とても時間はかかりましたが、無事におじいさんは、買い物を済ませることが出来ました。

(いい店員さんだなぁ…よかったね、おじいさん。)、と感心しながら見ていましたが、その後、帰りかけたおじいさんの行動が、待たされている私にとってはなんだか面白くて、いい場面だなと思いました。


おじいさん「あれ?そう言えば、いつもいる髪の長い女の人、最近見ないね。」

お姉さん「あ、辞めてしまったんですよ。」

おじいさん「そうなのか、残念だな。じゃあ、あんたが古株かい?」

お姉さん「そうなりますかね。」

おじいさん「よろしくね。」


後ろに私が並んでいることは、おじいさんには全く意識できていない様子でした。

(おいおい、おじいさん、後ろに並んでる人がいるんだよ〜。世間話かい〜。)

と、ちょっぴり思いながらも微笑ましい光景に癒されていました。


店員さんの対応に、おじいさんの世間話。
このおじいさんは、この地域で暮らしているんだなと、そう思いました。


この日は、急いでいなかったので、この場面を微笑ましいと思えたのだと思います。
しかし急いでいたり、理解しようという意思がなかった場合、この場面を微笑ましいと思えたでしょうか?


人を思う時、自分の心や行動に余裕があることがいかに大切かが分かった気がしました。


私は今まで、”高齢者や認知症の方が地域で暮らし続けるために出来ること” について、地域で勉強会をおこなったりして来ました。


勉強会の場で
は、『資格があるから、せっかく勉強したんだから何かをやらなくてはいけない、ということではないということ。理解する、見守る、応援する、伝える、など、自分に出来ることを意識してもらえたらそれでいい。』そう話していました。

コンビニで出会った出来事から、ここにもう一つ付け加えようと思います。

それは…

”自らの心・行動に余裕を持った暮らしを心がけること”

いつもより少しだけ多く人に優しくできる気がします。
私たちの全世代が支え合って暮らし続けるために、出来ることから始めたい、そう思います。
Category: 介護の現場から(事例集)
Published on: Thu,  02 2015 08:00
  • Comment: 2
  • Trackback: closed

2 Comments

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とてもわかりやすいな‼と思いました。
介護職員さんへ、朝礼で伝えます。

2015/04/02 (Thu) 09:26 | REPLY |   

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コメントありがとうございます。想いを共有出来る方がいらっしゃると、とても嬉しいです!!

2015/04/02 (Thu) 09:29 | REPLY |   

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