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事例168 家族関係を良好に保つ為には

これから

施設の入居者Aさん80代が、お孫さんとの関係のことを話してくれました。

Aさん
『私には孫が2人いてね、上は高校生になるんだけど、たまに息子の家に遊びに行くと「あら、おばあちゃん来たのー!?」って言って、手を取って喜んでくれるのよ。

こんなばーさんの手を握ってくれるなんてね、嬉しいわよ。
年寄りって嫌われることが多いのに、うちの孫達は本当にいい子達だな…って思ってたんだけど、やっぱりそれには、親の言動が大きく関わってる気がするのよね。

孫がこんなに私に会うのを楽しみにしてくれたり、手を握ってくれるのは、息子やお嫁さんが私のことを大事にしてくれているからなんだよなって。

だって、息子やお嫁さんが、私のことを悪く言ってたり、毛嫌いしてたら、孫も自然と両親の考えになって行くはずだもの。

孫の態度で、自分がどう思われているかがわかる気がするのよ。

私と同年代の友人なんかは、最近息子家族と同居することになったみたいなんだけど、手作りで漬けた漬物を食卓に出したら、孫が全然手をつけないんだって。
ある日、なんで食べないの?ってきいたら、ママが「おばあちゃんが作ったものは食べちゃだめ」って言ったんだって。

別に、お嫁さんと仲が悪いわけではないそうなんだけど。

最近は、「私がやりますから」と、台所に立つのも、掃除も何一つやらせてもらえなくて、危ないからとか中途半端にやられると嫌だとかで、年寄りは厄介物かい?と思うこともしばしばあるみたい。

多分、お嫁さんからあんまりよく思われてなくて、それを孫も見聞きしているのでしょう、母親とおんなじことを言うようになって来たし、あんまりしゃべらないって言ってた。

同居しているのか、私みたいに施設に入っちゃってたまに行くのとでは違うとは思うけどね。』



孫が祖父母のことをどう感じているか。
確かに親の影響は大きいです。

これまでの現場経験でも感じてきたことですが、親が介護にストレスを感じていなかったり、前向きにとらえている家庭では、孫は祖父母との関係は良好で、一緒に介護を手伝ってくれたりしてくれている様子や施設に頻繁に面会に来るなどの姿が見られました。

反対に、ストレスを感じていたり、否定的に考えている親の家庭では、孫の姿は一切見ることがなかったり、祖父母を厄介扱いするような言動を見せる様子もありました。


前者のように、関係が良好でいられれば一番良いのでしょうが、後者のようになってしまうのも、これまでの家族関係の歴史を振り返った時に、一概に親が悪いと言えない部分があり難しい部分だと感じています。


家族関係を良好に保つ為の努力をする為には、それぞれが将来を見据えて考えることが大切だと思っています。

家族が元気なうちに、お互いがどこでどんな生き方を望んでいるのか、ということを定期的に把握しておくことが必要なのです。


実際、Aさんの友人は一人暮らしを続けるつもりでしたし、息子さんも一緒に住もうなんて思っていなかったそうですが、病気をして入院したことがきっかけで息子さんが一人暮らしは心配だからと、急遽自宅に呼び寄せたのだそうです。

年齢等も考えて、一緒に住むかもしれないという心構えや準備が家族でできていたら、関係性も少しは変わったかもしれませんね。


その点Aさん家族は、Aさんはまだ田舎で一人暮らし出来ると思っていたのだそうですが、息子さんから、心配だから一緒に住まないか…と数年前から言われていたそうです。
最初は息子のところへ行こうなんて考えていなかったけど、定期的に息子さんから話があって、しかも年を重ねるごとに体力の衰えを感じてきて、一緒に住むのも良いかな?と思ったそうですが、やはり家族といえども生活スタイルが違う者が一緒に住むと、気を使うだろう…と考え、息子に相談し、息子さんの自宅近くの施設に入居することになったのでした。

生活スタイルは変化していきます。
自分の生活スタイルを中心に、家族の希望や生き方を考えることが出来れば、将来の家族関係も良好に保てるのではないかと思っています。


将来の家族のことを考えてみようかな…親や子供はどう考えているのかな…
そんな風に思った方は、是非、家族との話のきっかけづくりのノート「カゾクロ」を試してみて下さいね。

(カゾクロURL)
Category: 介護の現場から(事例集)
Published on: Thu,  15 2018 08:00
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