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事例159 感謝の言葉を口に出してみる

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年末、さんまのからくりテレビの特番があり、大人気企画のご長寿クイズで、高齢者が若いころの自分自身にメッセージを送る「ご長寿ビデオレター」というコーナーをやっていました。

番組の中の女性
「義理母との関係に悩んでいるあなたへ。お義母さんは頑固で一緒に暮らすのは大変だけど、亡くなるときは、これまで家を守ってくれてありがとう。と言ってくれますよ。だから、頑張りなさい。」

これを見ていて、施設に入居していたおばあちゃんが言ったことを思い出していました。

「義理のお母さんは病気がちでね。介護がすごく大変だったけど、最後に私に、いままで本当にありがとうって言ってくれたんだ。それだけで救われた気がしたね。まったく、最後にそんな言葉を残すのってほんとにずるいわね。」

さらに一緒に番組を見ていた旦那さんが、ぽつりと言いました。
「うちのおばあちゃんも、最後はボケて大変だったみたいだけど、最後の最後に、皆に迷惑をかけてごめんなさいね、って言ってたらしい。」

普段言えなかった言葉なのでしょうか?
最後に残した言葉というのは、残された人にとって、忘れられない言葉なんだろうと思います。


最後に残す言葉について、ある一冊の本があります。
終末期ケアに携わってきたオーストラリアの看護師がブログで記録してきたことを、本にまとめた「The Top Five Regrets of the Dying(死ぬ間際に最も後悔する5つのこと)」という本です。

たくさんの終末期に寄り添ってきた看護師が、人は必ず、亡くなる間際にはいくつかの後悔を口にするのだといいます。
「もっと自分らしく生きるべきだった」「あんなに必死で働かなくてもよかった」「もっと友達と連絡を取ればよかった」「言いたいことを我慢せずに口に出せばよかった」「もっと自分自身が幸せになるべきだった」

人はやったことよりも、やらなかったことを後悔する方が多いのだそうです。

番組の中で、最後にお嫁さんに感謝の言葉を送ったお義母さんの話を聞いて、スタジオで見ていた芸能人が「いい話だけど、元気なうちに言ってあげられたらよかったのにね」と言ったコメントが印象的でした。

感謝の言葉って、思っていても口に出せなかったり、恥ずかしかったりするものなんだろうと思います。特に親しい仲や家族にとっては当たり前すぎて。

後悔はどれだけやっても尽きないものだと思いますが、意識をすることはできる気がします。
感謝の言葉を日ごろから伝えること。
後悔しない生き方の一つとして、意識してみよう、と思える出来事でした。
Category: 介護の現場から(事例集)
Published on: Thu,  11 2018 08:00
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