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事例149 便利さの中で意識したいこと

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ある時、施設の利用者と話をしていて、芸能人の名前や昔あった出来事などの名前が思い出せない時があり、スマホですぐに調べたのですが…。

ある方がこんなことを言いました。
「なんだかすぐ分かっちゃうのもつまらないわね。昔はさ、そんな便利なものはないからさ、答えが出るまでず〜っと悩んでてさ、忘れたころに誰かがふと思い出して、皆でそうだった!そうだった!って喜びも笑いも大きかったけど、今は、すぐ答え分かっちゃうもんね…便利だけど簡単すぎちゃう感じがするわね。」


確かに、私たちは今便利な世の中に生きています。
そしてその便利さは、どんどんと進化しています。
良いことが沢山ある反面、それにより新たに気にしなくてはいけないこともあります。

携帯電話やPCを使用することにより、考える力が低下しているという研究結果があります。
睡眠時間が減って集中力が欠けたり、単純に勉強時間が減ったりする学生が増えているようです。
さらに、思い出すという作業が減ってきているため、記憶力も低下しているとか。
また、コミュニケーション力の低下も言われています。
相手の表情を見なくても、言葉が文字で伝えられ、人と会わなくても会話ができるからです。
人と会うのが面倒という人も増えています。

便利さの中での弊害は、私たちの健康にも影響を及ぼしているようです。
交通機関も便利になっていますし、車にいたっては自動運転という技術が開発され、いずれは乗っているだけで思い通りの場所へ行きつくことができるようになるかもしれない世の中です。
「歩くこと」もまた少なくなっているのです。

便利さは、たくさんの問題を解決してくれています。
しかし、脳を使う。筋肉を使う。という毎日の継続する体の働きまでも便利さに奪われてしまうと、健康を早く失ってしまうかもしれません。

考える力の低下、記憶力の低下、コミュニケーションの減少、体を動かすことの減少…

認知症の患者数は2025年には65歳以上の高齢者で約5人1人となるかもしれないといわれています。食生活などに加え、出かけたり人と会って話をすること、体操や普段の活動量を増やして脳や体を動かすこと、これが認知症予防と言われています。
便利な時代に生きている私たちがこれからますます意識していかなくてはいけないことだと考えさせられます。

便利なことが悪いということではなくて、便利さを上手に使って、意識的に「健康」を考えていきたいですね。
健康管理アプリを使って、自分の体を管理するというのも良いかもしれませんね。
Category: 介護の現場から(事例集)
Published on: Thu,  02 2017 08:00
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