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事例145 息子に言われたからやめた

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先日イベントで一緒になったご夫人Aさん(70代)、Bさん(60代)がこんなことを話していました。

Aさん
「最近ニュースで70代の女性が車でどこかに突っ込んだっていう話があったわね。気がついたらアクセルとブレーキを間違えてたんですって。年をとると気がついたら遅いって言うこと増えない?」

Bさん
「本当そうよ。わたし何やってるのかしら?って。思うことよくあるわね。自分でも自覚しているんだけさ、でもそれをね、人に指摘されると腹が立つのよ。特に旦那。うちはそれでいっつも喧嘩してるもの。」

Aさん
「それ凄く分かる!私ね、少し前まで運転してたのよ。でもね、70を過ぎた時に旦那が、人に迷惑をかける前に、もう運転やめれば。って言ってきたのよ。私の中ではまだまだ運転できるわよ!って思ってたし、何より旦那に言われたって言うのが腹立たしくて、まだ大丈夫よ!って強がって言っちゃったのよね。」

Bさん
「でも、今はもうやめたの?」

Aさん
「そうなの。旦那に言われた時は反発しちゃったけど、しばらくして、息子があそびにきた時に、母さん、もうそろそろ運転やめたら?何かあってからじゃ遅いから…って言われたときはね、素直に、そうかもしれないな〜って思えちゃった。だからやめたの。」


運転免許の返納については、高齢になってくると、積極的な自主返納でない限り、家族にとっては良くある悩みの一つです。

本人にとっては、日常の習慣的に大きな変化ですし、自分の年齢、衰えを認めるという大きな決断となります。これがなかなか難しい。大きな課題となります。

介護士として施設で働いているとき、よくこの件の相談をもらいましたが、そんな時、Aさんのように、配偶者以外の家族に話してもらう。
これは結構効果があります。

パターンは様々ですが、特に母親の場合、息子に言われると弱い…という意見が多いようですね、また、以前このブログでも紹介しましたが、孫に言われてやめた、という方もいました。
『事例098 高齢者ドライバーによる事故を受けて』

いずれにせよ、車の運転は自分だけでなく他人を巻き込んでしまう可能性が高いことを考えると、運転者一人一人が自覚を持って行動しなければ行けないものなんだろうな、と感じています。

Aさんは運転免許を返納したことで、自転車や徒歩の行動が増え、健康になったと言います。
さらに、いつも車で通り過ぎていたところを、ゆっくり通ることで、知らなかったお店を見つけたり、裏道を見つけたり、街のことが詳しくなったと話していました。
いいこともあるんですね。

運転免許のことに限らず、何かを伝えたい時、それがうまく行かなかった時、人を変えてみるというのは重要なことなのかもしれませんね。
Category: 介護の現場から(事例集)
Published on: Thu,  05 2017 08:00
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