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事例122 介護休業制度について

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施設に入居したおばあちゃんが、こんな話をしてくれました。

自分が施設に入居するのに、施設を見学に行ったり、手続きをしたり、田舎の家を処分したり、こっちに引っ越してくる手続きをしたり、息子さんが全ての行程を自分の仕事を3ヶ月休んで手配してくれたそうです。
3ヶ月仕事を休んだ際、会社の役職は降格を余儀なくされたそうです。

息子さんはこう言っていたのだとか。
「降格したって、会社で働き続けられるからいいんだよ。親を放っておいて、自分の役職を守る方が俺にはできない。後で絶対後悔するからね。」
この息子さんは、おばあちゃんを施設に入居させた後、しっかり仕事に戻り役職も元に戻ったのだとか。

親が病気になったり介護が必要になったりしたら、仕事をしながら介護って出来るんだろうか?と、心配になる方もいると思います。

会社には介護休業(最大93日)や介護休暇(年間5日)と言った制度があります。
介護休業は、在宅介護の為の準備をしたり、介護保険サービスや施設入所の手続きをしたり、終末期に看取りを行なう場合など、長期的な休みが取得できます。
介護休暇は、病院への付き添いなど、半日単位の休みが取得できます。

詳しい内容はこちらから。

まだまだこの法律を知らないという人も多いですし、企業や会社の上司が良く理解をしていなかったり、休暇自体を取りにくい雰囲気の労働体制の会社もあるようです。
これからの企業努力として、社会問題をしっかり自分ごととして捉え、短時間勤務やフレックスタイム制など、それぞれの会社で出来る取り組みを導入していくべきだと思います。

さらに会社を選ぶ側からも、家族のこれからを見通して、それが叶えられる会社かどうかをしっかりと事前に選ぶことが当たり前の世の中になっていって欲しいと思います。

この制度は、今年、2017年の1月に改正がありました。
世の中の需要が高まれば、会社も法律も少しづつ変わっていきます。
これからも、需要に合わせた改正がなされることを期待しています。

前述したおばあちゃんの息子さんが介護休業を利用したかどうかは分かりません。
いずれにせよ、息子さんは一時、役職は落ちたけれども、自分の仕事を守りながら、親を安心できる施設に入居させることが出来ました。さらに現在は役職も戻っています。
これは、息子さんと会社との信頼関係が大きかったのではないかと思っています。
制度があれば、もちろん利用して良いのですが、会社や周囲の仲間との信頼関係があるかどうかによっても、会社からの対応が変わってくるのかもしれませんね。

私も、このおばあちゃんの息子さんのように、いざという時に仕事を辞めずに家族を支えていけるかを、今しっかり主人と話し合いたいと思っています。

みなさんの会社では、介護休業制度、どのように認識されていますか?
Category: 介護の現場から(事例集)
Published on: Thu,  27 2017 08:00
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