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事例114 高層マンションで健康に暮らす為に

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高層マンションに住む高齢者の暮らし方についてです。 先日、ある交流会でクルージングに参加しました。
船でめぐったコースの周辺には高層マンションがたくさん見え、「こんなところに住んでいる方って、どんな方なんだろう、うらやましいなぁ」と、皆で話をしていました。
そんな中で、周辺地域の事情に詳しいケアマネージャーさんがこんな話をしてくれました。


確かに、高層マンションに住んでらっしゃる方々には年収の高い方が多く、それがステータスとして思っている方が多いそうです。
しかし、意外と知られていないけれど、高層マンションの高層階に住む方々、特に高齢者に多い危険があるのだそうです。


それは、室内での熱中症、です。
高層階は、遮る建物が周囲にない為、日当りが良すぎてしまい、低層階と比べると室温が高くなるのだそうです。
真夏には40度近くにもなったりすることもあるのだとか。

高齢者の場合、温度に対する感覚が弱くなることや、体内の水分量の減少によって、脱水症状になりやすいので、室内でも熱中症に気をつける必要があります。
高層に住んでいる場合はより注意が必要なんですね。

さらに、高層マンションに住んでいる高齢者の場合、自宅からエレベータに乗って、エントランスまで行き、マンションの敷地を通って外へという、『移動の面倒』により、低層階や一軒家に住む方に比べ、年数が立つごとに自宅から外出する機会が減る率が高く、引きこもりがちになるのだとか。

そうなってくると、熱中症の心配以外にも、身体機能の衰えやコミュニケーションが減ることによる、認知機能の低下も心配されます。

意識的に外へ出て日光に当たる、ということは、身体にとてもいい影響を与えます。
ビタミンDが体内で作られることによって骨粗鬆症を予防したり、認知機能障害(記憶や学習など知的な脳の働き)のリスクを減少させたりします。
また、鬱病に効果的であったり、ガンや糖尿病などのリスクを減らす効果もあるという研究結果もあるそうです。


洗濯物を外に干したり、玄関先で会った近所の方と立ち話をしたり、といった何気なく外へ出るということが、高層マンションに住むことによって機会が少なくなったりもあるようです。

そこに住む方々が意識的に気をつけることも必要ですし、一人暮らしの方の場合は、家族がしっかり状況を把握しておくことも必要なのではないかと思います。


最近では、子育てを終えて夫婦2人で老後をゆっくり過ごしたい、または、子供に財産として残せるからという考えでマンションを購入される方も増えているようです。

それぞれの暮らしに起こりうる危険やリスクを事前に理解した上で、健康に暮らせる為のこれからを考えていきたいですね。
Category: 介護の現場から(事例集)
Published on: Thu,  02 2017 08:00
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