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事例109 高齢者の関わる火災について


まだまだ寒い日が続きますね。テレビのニュースでは時折、火事の話題が流れています。
空気が乾燥していたり、暖房器具をつかったり、火事になりやすい時期です。
そこで、今回は高齢者に関わる火事の話題を書いていこうと思います。 私の友人で、義母の介護をしている女性がいます。
義父は数年前に病気で他界しています。
義母の日常は、持病が基で倦怠感があり、寝たり起きたりの繰り返し。
歩行に少しふらつきがあり、長距離の移動は車椅子を使用していたそうです。

友人は夫婦で義母とマンションに同居しており、
夫婦の部屋は玄関のすぐ近くで、義母は一番奥の部屋に寝ていました。

ある日の早朝5時くらい。
友人は「カチャン。」と何かが割れるような音がしたような気がして、目が覚めたそうです。
普段なら、台所で何かが落ちたかな、くらいでまた眠りについてしまいそうなくらいの音だったそうです。

何となく胸騒ぎがして、義母の部屋の方に行ってみると、うめき声のような声がして、慌てて部屋をのぞいてみると、カーテンの裾に火がついていて、さらにその脇で義母が転倒していたのだそうです。

驚いて、旦那さんに助けを求め、今にも燃え広がりそうなカーテンについた火を座布団で叩いて消し、
転倒していた母を助けたのだそうです。


朝早く目が覚めた義母が仏壇のろうそくに火をつけ、線香を立てようとしたところ、身体のバランスを崩して転びそうになり、そばにあったカーテン側にろうそく立てごと倒してしまい、火が移ってしまったのだそうです。

義母はそのまま転倒。
痛みで声も出ず、カーテンに火がついていることも分かっていなかったそうです。


友人は、「あのとき私が気がついていなかったら、火が燃え広がるまで気がつかなかったかもしれない、そう考えるとぞっとする」と話していました。


それから、仏壇の位置はカーテンから離し、まわりに燃えやすいものは置かないようにしたそうです。
また、今まで仏壇にろうそくをつけるのは、義母の毎日の日課でしたが、大事な時だけにすることにして、マッチやチャッカマンなど着火できるものは友人が管理できる場所に保管することにしたそうです。


高齢者の関わる火事には、まだまだ多くの事例があります。

鍋を火にかけっぱなしにして忘れてしまう。
これは認知症を家族が気がつくきっかけになったりするようです。
火をかけたらその場を離れないこと、また、認知症などで火の取り扱いが難しくなって来た場合、見守りする人がいるところで調理してもらうか、一人暮らしなどの場合、元栓を締めるなど、火を使わないような工夫をする必要があります。突然、危ないから料理はさせない!と極端な態度はとらず、安全性をしっかり説明しておくと良いと思います。

電子レンジにかけてはいけないものを入れる。
電子レンジは便利な反面、使い方を間違えると火災の原因になります。
アルミホイルや金属容器、金粉銀粉を使用した食器を使用すると火花が出る恐れがありますし、食材によっては加熱のし過ぎで火が出る場合もあります。
使用できないものや、「ごはん○分」など、目安の時間を見やすい場所に張り出しておくのも良いと思います。

意外と多いのがIHヒーターに使い慣れていない為に怒る火災。
火が出ないから安心と思っていても、加熱力が強いので、油の入ったフライパンや鍋をかけ過ぎると火が入ります。使い慣れるまでは、見守りする人がいるところで調理をしてもらう必要があります。

調理中の着衣に着火。
白内障が進行していると、ガスコンロの火の青い色などが見にくくなると言われています。
調理の際は、ゆったりした洋服やエプロンなどはなるべく避けた方が良いと思います。

まだまだたくさんの火災の原因があります。
火災は大きくなればなるほど、命の危険だけでなく、大切なものや想い出なども焼き尽くしてしまいます。
また、自分の家だけでなく、近所などにも燃え移ってしまったら大変なことです。

高齢になると、歩行が不安定になったり、白内障などの視力の低下や聴力が落ちるなど、危険そのものに気がつかないこともあります。
大きな事故に繋がる前に、事前に出来る安全の確保はしておきたいですね。


寝具やカーテンは防炎のものにする、
火災が起きたらすぐに通報できる緊急通報システムなどを活用する、
部屋の配置を玄関に近い方にするなど逃げやすい導線を確保しておく、
消化器の置き場所・使い方をしっかり把握しておく(今は投げ入れるだけで良い消化器もあります)などなど、いざという時の為にしっかり準備をしておきたいです。


まだまだ寒いです。
一人一人の心がけと、家族や見守る人のちょっとした気遣いで、大きな事故を防ぎましょう。
Category: 介護の現場から(事例集)
Published on: Thu,  26 2017 08:00
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