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事例105 年末年始は家族と



先日、グループホームのおばあちゃん達が話をしていました。

Aさん「年末年始は息子の家に泊まりに行くことになってるの。」
Bさん「あんたのとこは、いい息子さんを持って幸せだね〜、うちなんか会いにも来やしない。」

Aさん「これもさ、お嫁さんがいい人だからよ。いくら息子の家に行くって言ったって、お嫁さんがいい顔しないんじゃね〜。」
Bさん「そうね〜。私もたまには息子達と過ごしたいって思うわよ。でも、毎年このホームで年を越すのよ。ここが嫌って訳じゃないけど、あなたみたいに家族のところへ行って過ごす人がうらやましいのよ。昔は、お正月は家族で集まって、飲んだり食べたりして過ごしたもんじゃない。懐かしいわよ。」


今年も、残り3日になりました。デイサービス等の通いのサービスは、年末年始にお正月休みになったり、入所の施設では、自宅や家族の家に一時帰宅や外泊をする方もいたり、年末年始の準備で慌ただしく過ごしている方も多いのではないでしょうか?

Bさんの言うように、お正月と言えば、家族が集まって新年を迎えてゆっくり過ごす、というイメージがあります。しかし、グループホームのおばあちゃん達のように、施設で過ごしている方々が、家族と一緒に過ごしたいと思っても、それぞれの事情等によって難しい家庭もあるようです。

家族の方からすると、外泊させたいのはやまやまだけど、施設のように家の中を24時間温度管理しているわけでもないし、環境が変わると慣れない動作が増えて、風邪を引いたり転んだり、認知症状が悪化したりする可能性があり、外泊させるのがはばかられる、と言う方も少なくありません。

特に、体力が低下している方や寝たきりの方、認知症状の強い方、医療処置が必要な方のご家族だと、より難しいと考えることが多いようです。


しかしながら、お正月は多くの人が楽しみに迎える行事です。
元旦には「年神様(としがみさま)」という新年の神様が、一年の幸福をもたらすために各家庭に降臨するとされ、子孫繁栄、五穀豊穣に深く関わっていて、人々に健康や幸福を授けるとされています。
私たち日本人にとって、昔からお正月は特別で大切にしてきた行事でもあるんですね。

これから迎えるお正月、一時帰宅や外泊を予定している方々であれば、施設のスタッフさんに現在の身体状況の注意点などのアドバイスをもらい、自宅環境を整えてケガや病気に繋がらないように準備をして迎えてほしいと思いますし、もしも家族で過ごせなかったとしても、年末や年始の挨拶で施設に会いに行って顔を合わせられる機会を作ってほしいと思います。

「施設の現場から」事例集は、また来年1月5日に更新されます。
皆さん、良いお正月をお迎え下さい!
Category: 介護の現場から(事例集)
Published on: Thu,  29 2016 08:00
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