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事例096 挨拶で孤独を防ぐ!?



埼玉県の北西部の施設に行った時のこと。
そこは、駅からバスに乗って終点にある、小さな町でした。

バスを降りて施設まで歩いていると、向こうからおばあちゃんと孫らしき2人が歩いてきました。
すれ違い際に「こんにちわ」と挨拶をしてくれたので、わたしも返しました。

最近、道のすれ違い際に挨拶を交わすことなんてほとんどなかったので、少し驚いたのと、なぜか気恥ずかしいような気もしつつ、嬉しい気持ちになりました。


そう思いながらまた歩いていると、 向こうから、今度は黄色い帽子の小学生の男の子グループ5〜6人が歩いてきました。

ゲームか何かの話で盛り上がっていて、まさかこの子たちは挨拶しないだろう…と思っていましたが、一人の子が「こんにちわ!」と言ったのをきっかけに、みんなで私に挨拶をしてくれました。しかも、ぺこりと頭を下げて。

その後も、すれ違う人たちは皆挨拶をしてくれたり、会釈をしてくれたり。
この町ではこれが日常なんだろうな、と感じました。

初めて行った町でしたが、声をかけてもらっただけで、なんとなく受け入れられているような気がしましたし、とても印象の良い町に思えました。

そう言えば私が小さい頃は、知らない人でも挨拶はしなさい、と言われていたことを思い出しました。
しかし、いつしか知らない人とは話さないように、と変わっていった気がします。
様々な事件や事故があるからこそ警戒しないといけない、という背景はもちろんあると思いますが、それが大人になるに従って、他人とはむやみに話をしない、干渉しない、興味を持たない。それが当たり前になっていっているような気がします。

高齢者の方々がよく話してくれます。
「昔は地域のことはみんなが知っていて、助け合って暮らしていたもんだ。今は隣の住人ですらどんな人か知らない世の中で、挨拶すらしない。なんだか冷たい世の中になったね。」


そんな言葉を聞いていただけに、今回訪れた町の人たちが当たり前のように挨拶をしてくる感覚は、久々でとても新鮮でしたし、単純に良いものだなと感じました。


あるアメリカの大学で、通行人を対象に、『すれ違う人が挨拶をしてくるパターンと無視していくパターンで人の気持ちの状態を調べた調査』というものがあって、その結果を見ると、すれ違う人が無視していくパターンの結果は、挨拶された人から比べて、「社会から孤立しているような気持ちになった」という感覚を訴えた人が多かったそうです。


昔の社会のように、とは言いませんが、地域、社会のつながりが希薄化している今だからこそ、『挨拶をする』ということが、様々な点で社会問題でもある『孤独』を防ぐ一歩になるかもしれません。

道行く人に、笑顔で挨拶をされて嫌な気分になることって、あんまりない気がします。
挨拶は準備いらずです。今から、始められますね。

まずは身近なところから笑顔で挨拶を始めてみようと思っています。
Category: 介護の現場から(事例集)
Published on: Thu,  27 2016 08:00
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