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事例081 あきらめていた旅を、もう一度。〜介護トラベル株式会社〜



先日、友人の紹介で“介護トラベル株式会社”の方に出会いました。

「足腰が不自由だし、車椅子だし、そもそも歳だし、トイレも近いし、疲れるし…もう一度い行ってみたい旅行先や思い出の場所はあるけれど、自分が諦めれば誰の迷惑もかけないし。」

そんな諦めかけていた旅のお手伝いをするのが、介護トラベルさんです。
介護トラベルさんの情報はこちら。
http://kaigo-travel.com

代表の丸さんから聞いたお話の中で「初恋の人に会いたい」を叶えた旅行の話を聞きながら、こういう親孝行の形もあるんだな、と考えさせられました。

その旅行は、娘さまからのご依頼で
「お母様を昔の知人(初恋の人)に会わせてあげたい!」ということで、お母様(要介護4)と娘様お2人を連れて2泊3日の旅行をお手伝いしたそうです。
ご本人のケアは娘様らが行うため、介護トラベルさんのお手伝いは移動のお手伝いや宿泊場所の手配だったそうです。

行き先は、なんと東京から岐阜!!
車での移動は長時間ですが、使用する車はなんとベンツ!!

乗り心地も最高です。

そして、実際、初恋の人に会えたお母様はとても喜んでいて、握手した手を頬に当て微笑んでいる写真が印象的でした。


私も、施設の入居者や利用者との何気無い会話をしている中で、時々若い頃の恋愛の話を聞くことがあります。

例えば、
「お見合いがすでに決まっていて、本当に好きな人とは結ばれることがなかった。」
「同級生のことが好きだったが、戦争へ行ってから、どうなったか分からない。」

などなど、少し照れ臭そうにしながら、「今頃どうしているんだろうか…」と皆さん思いを馳せることもあります。

初恋の思い出じゃなくても、若い時に行ったあの場所、生まれ育った街にもう一度いってみたい、と話す方もいます。

そんな思いを叶えてあげることが出来たらいいな、と思ってしまいました。


介護トラベルさんの依頼の中では、母の日を利用して、車椅子のお母様に日帰り旅行のプレゼントをしたりする方もいらっしゃるそうです。

写真は、日帰りお墓参りの様子。
そんな話を聞いていて、色んな可能性が広がりました。

私の介護経験の中での心残りは、デイサービスに勤めていた頃、90歳を過ぎたおばあちゃんが、
「近くで良いから死ぬまでにもう一度、一泊でいいから温泉旅行したい!」
という思いを叶えられなかったことです。

ご家族に介護トラベルさんのような支援をご紹介出来たら、もしかしたら一泊旅行は叶えられたんじゃないかな、と思いました。

そう考えると、介護をしている家族、施設で働く私たちもまた、介護保険制度の中だけでなく、地域の資源や様々な独自サービスをやっている事業者を知ることが重要で、それによって、自分の家族や関わっているお年寄りの家族のこれからを支えていける一つの柱になるような気がしています。

これからも、介護デザインプロジェクトではそのような情報の発信もしていきたいと思っています。
Category: 介護の現場から(事例集)
Published on: Thu,  14 2016 08:00
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