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事例077 要介護って何ですか?


先日、ファーストフード店へ行った際の出来事です。
お昼時で混雑しており、席はほぼ満席です。
私の隣のテーブルは4人がけで、スーツを着たセールスマン風の2人が誰かを待っているように座っていました。

「お待たせしました」と、遅れてやって来たのは50代くらいの女性です。
待っていたスーツの2人が名刺を渡します。
生命保険会社の方々のようでした。

女性は、ある保険会社のプラン内容を検討しており、詳しい話を聞きに来たという感じでした。

様々な資料を見ながら説明を受ける女性でしたが、“生命保険会社の介護保険”(公的介護保険ではなく)についての話になったとき、彼女はこんな質問をしました。
「あのー、要介護2ってなんですか?レベル見たいなのがあるんですか?」
すると保険会社の担当者は、公的介護保険についてのパンフレットを持っていて、説明を始めました。
「公的介護保険を受ける為には…」

女性の質問を聞いて、私が違和感を感じたのは、介護保険料を払っている年代の方が、介護保険とは一体なんなのか?を良く理解していなかった、ということです。
もしかしたら世間一般的に、40歳になって給料から引かれるようになったけどよく分かっていない、という方も多いのではないか、と思ってしまいました。

実際介護現場では、病気などがきっかけで要介護状態になり、そのときはじめて介護保険のことについて知ったという方が半数以上でした。

ほとんどの方が、どうしたら良いのか分からなかったからとりあえず役所に聞きにいってみた、といいます。

そして、サービスを受ける為には要介護認定という審査が必要で、要介護度が出ても介護保険内のサービスを使うためには、ケアプランというものを作らなくてはいけなくて、ケアマネージャーにお願いする場合は、自分で探さなくてはいけなくて…
など、一気に分からないけどやらなくてはいけないことにぶち当たるのです。


40歳、親も元気だし、家族にも介護が必要な人はいなかったし、まったく介護に縁がなく過ごして来た、という方も多い年代だと思います。
しかし、そろそろ親のこれからが心配になる、病気になってしまった、など未来への不安も増えてくる年代なのではないかとも思います。

介護保険料徴収が始まった時、自分が支払ったお金の流れは一体どうなっているのか、どのようにしたら介護保険の制度が利用出来るのかの基礎知識は、誰にとっても必要なのではないかと思います。

介護が必要な暮らしの中には、公的介護保険でまかなえないものもあります。
例えば、病院への交通費、配食サービスの費用、家事代行サービスなどです。
そのような費用の心配などから、民間保険会社の介護保険をプラスして老後に備えるという方も最近は多くなって来ているようです。

公的介護保険の基礎知識は、インターネットでも検索出来ますし、具体的な内容を知りたい場合は、厚生労働省のホームページに掲載されています。
基礎知識を知ることによって、いざという時に困らず、余裕のある選択が出来る準備をしたいものですね。

Category: 介護の現場から(事例集)
Published on: Thu,  16 2016 08:00
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