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事例集007 人材の確保

最近話題の介護報酬の改定に関連して。

介護職員の人材不足が懸念されている中で、平成27年度の介護報酬改定は大枠で「引き下げ」の方針が発表されました。

一方で、深刻化する人手不足を解消するため、労働環境の改善などに取り組む介護サービス事業所を対象に、平均月額1万2千円の処遇改善加算(職員1人当たり)が設けられたり、介護福祉士を6割以上配置している老健や特養などにも報酬加算があるとのこと。

これらを踏まえて、今回はこんなお話しです。



とある施設の昼食。
食事介助を行っていた介護福祉士のスタッフA。
なかなか口を開けてもらえず、何度も入居者さんの口元へスプーンを運びます。

その様子を見ていた、別の入居者のKさん。
スタッフAに向かっていいました。
「口を開けないのに、無理矢理入れようとしたってだめよ。」

するとスタッフAは、Kさんに向かって、はっきりとこう言いました。

「うるさい。」

もちろんKさんは怒り心頭でしたが、スタッフAは見て見ぬ振りをしています。しばらく経って、認知症のKさんは、そのことを忘れました。
しかし、何が起こったのかは忘れてしまったかもしれないけれど、嫌な思いをした感情は忘れないようで、KさんはスタッフAを避けるようになりました。



今回の介護報酬の改定では職員処遇改善に取り組む施設に加算を認める、介護需要の高まりを踏まえた施策も立っていますが、たとえ人手不足が解消されたとしても人が増えただけで良い介護が出来る訳ではありません。

しかし人手不足だと、思いやりを持って熱い想いで働いている職員でも疲弊してしまうし、スタッフの教育もままならなくなるというのも事実です。
少なくとも、上にあげた例のような出来事が起こらないように、人材選びはしっかりしたいし、思いを受け継ぐ教育が出来る環境であって欲しいと思います。
Category: 介護の現場から(事例集)
Published on: Thu,  12 2015 08:00
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