介護デザインプロジェクト

このブログでは、
介護の現場エピソードや、現在の社会問題について情報を発信していきます。

カゾクロ オンラインショップ

事例053 年末のご挨拶

12月31日、今年もあとわずかとなりました。

年末の挨拶の話をしたいと思います。
グループホームでの出来事です。


施設の中は、クリスマスが終わるとすぐにお正月の飾りに早変わり。
一気にお正月ムードです。
流しているテレビ番組も特番ばっかり、CMもお正月の装いです。

入居者様と買い物に出かけると、人が多いこと!
スーパーでは、おせち料理のコーナーが大きく設置されていて、普段ある場所に商品がない!なんてことも。
キョロキョロしながら混み合った店内を歩いていると、利用者様が着いて来ているか心配で心配で、買い物どころじゃなかったり。

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事例052 携帯電話の使い方

先日、とあるサービス付き高齢者住宅に見学に伺ったら、施設脇のベンチに腰をかけ、タバコを吸いながらスマホをいじっている70代くらいの男性がいました。ちなみにサービス付き高齢者住宅とは、大体が介護度の低い比較的お元気な60歳以上の方が入居できる賃貸の施設です。

どうやら施設に入居している方のようです。
昼ごはん後の一服といったところでしょうか。

スマホかぁ、私の親はガラケーでも良く理解してないのになぁーと思いながら通り過ぎると、チラッとこっちをみて会釈をしてくれました。

見学が終わり一時間ほどして施設から出ると、まだその男性がいます。何本目かのタバコを吸いながら、まだスマホをいじっている。
いったい何をしているのだろうと思いながら、「お邪魔しました」と脇を通り過ぎようとすると、苦笑いでこっちをみてくれたので「寒くないですか?」と声をかけると、大丈夫というように、笑いながらOKサイン。

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おこナイトVOL.6~今よりもっと家族になろうよ~

開催するたびに、続けてきてよかったな。
そして、ご来場頂く皆さんの暖かさを感じるんです。


今回は、介護デザインプロジェクトオリジナルノート
“カゾクロ”を発表!!!
写真 1
これは、世界でたった一つだけのあなたの家族の年表をつくるノートです。
オリジナル曲『Dear Family』のCD付き!

私たちが育って来た過程で、どんなことが起こっただろう?
また、親が子だった時代のことって、あまり知らなかったりしませんか?
さらには、今はそれぞれの生活環境にある家族がどんな未来を想像しているでしょうか?

何気ない日常が過ぎて行く毎日。
これからお正月が来ます。
実家に帰省する、親族が集まるそんな時、カゾクロしてみませんか?

おこナイトは昨年7月から。
介護デザインプロジェクトは今年1月1日から。

やっと1年が過ぎたばかり。
スタートラインから一歩踏み出したぐらい。
来年はどんなことが出来るだろうかとワクワクしています。


このプロジェクトが続けられるのは、
皆さんのおかげです。
ありがとうございました。

Category : おこナイト♪
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事例051 常連さん

お昼時の混み合った近所のスーパーでの出来事です。

素敵な毛皮を来て、オシャレな眼鏡をかけた“ご夫人”という呼び名が似合いそうな女性が私の前に並んでいました。
歳は50代くらいでしょうか。

手にはパンと栄養ドリンクをもったまま、やっと順番が回って来たレジで、「タバコ○○番下さい。」と、タバコをお願いしました。


店員さんが、「そちらの商品もお預かりします」と促すまで、手に持ったままのパンと栄養ドリンクのことを忘れていた様子で、苦笑いしてレジ台に商品を置きました。
店員さんが料金を伝えると、素敵な毛皮のポケットから、くしゃくしゃになったレシートやら小銭やら、糸くずやら、アメの袋やらがボロボロと出てきました。

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事例050 仕事の風景

私の勤務していたデイサービスは、有料老人ホームに併設されており、たまに大ホールに集まり合同でイベントを行うことがありました。

そんな時は、有料老人ホームに入居しているおじいちゃんAさんが、いつもデジタルカメラを持ってイベントの写真を撮ってくれていました。


ある日、地域のコーラスサークルのグループが歌いに来てくれることになり、私が司会を担当することになりました。Aさんは、いつものようにデジタルカメラを持って早々と写真が取りやすい席を確保します。

イベントの最中、Aさんは様々な角度から写真を撮り続けています。
たまに、コーラスサークルとは全然違う方向にカメラを向けていたりして、観客の方まで気を使って撮ってくれているのだなぁ、と思っていました。

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浦安市支え合い研修


本日12月9日(水)は、総合福祉センターで開催されている「支え合い研修」でお話。
7月にもお邪魔しており、2度目の講演となりました。

認知症カフェや認知症サポーター養成講座の話は、メモを取りながら聞いて下さっている方も沢山いらっしゃいました。
様々な活動に地域の方々が参加して下さり、コミュニティーを広げて行って下さると嬉しいです。

最後は、施設の事例をお話ししました。
気になる事例は、このBlogの「介護の現場から」事例047へ

若い職員の志を閉ざしてしまわないように、職員一同が新人もベテランもお互いを認め合いながらチームケアを行なって行けば、きっと施設全体の意識も高まると思いますし、何より入居者や利用者の皆さんへのケアの質が向上しますね。

さて、今週末はおこナイト!
皆さんにお会い出来るのを楽しみにしています!!!

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事例049 本当に好きになった人

グループホームでの会話です。

おやつの時間にテレビでワイドショーが流れていました。
芸能人のカップルが付き合ってるとか、別れるとか。

それを聞いて、ある女性の利用者が「昔はね、恋愛結婚とかしようものなら常識はずれなんて言われてね。皆お見合いよ、お見合い。好きも嫌いもなくさ。」

ほとんどの利用者がうなずきながら聞いている中、何か言いたげにこちらを見る女性がいました。
80代の女性Fさんです。
「もしかして恋愛結婚されたんですか?」と声をかけると、「いえ。お見合いなんですけど…」


その話にはこんな続きがありました。
Fさんは田舎育ちで、漁業が盛んな街で育ったそうです。

小さい頃は学校なんてろくに行けずに、親の仕事の手伝いをしていたらしく、
学校に行けるときは楽しみで楽しみで仕方なかったそうです。

Fさんの初恋はその同級生。
学校を卒業しても家が近くなので、たまに見かけたりしていてずっと好きだったんだとか。でも、世間は恋愛なんて許す時代ではなく、そっと思いを募らせているしかなかったんだそうです。


時が立ち、思いを告げることのないまま大人になり、
Fさんに親戚からの紹介で、お見合いの話が来たのだそうです。
お見合いを断るという考えもない。断ったともなれば親戚中の噂になったでしょう、とFさん。

結婚後は嫁入り先の家の風習に慣れることで精一杯。
子育てもあり、辛い思いをしていた時、好きだった人のことを思い出し、「あの人と一緒になっていたら…」と思ったときもあったそうです。

そんな時、街で買い物をしていると、ばったりその男性と出会ったそうです。

初恋の時の思いが巡って来た、とFさんは言いました。
お互い結婚していて家庭がありますが、こんな縁はないからと思わず、後日ご飯をする約束してしまったんだそうです。

別に変な気もないし、ただ少し話がしたかっただけだけど、なんだか今の旦那さんに悪いことをしているようでたまらない気持ちになり、「同級生の男性と食事をしてくるよ。」と報告したら、旦那さんは何も言わずに、いってらっしゃいと送り出してくれたのだとか。

当日は、懐かしい話ばかりで、あっという間で楽しかった。
その楽しかった気持ちを胸に抑えながら家に帰ると、普段無口な旦那さんが「今日はどうだったんだ、どんな話したんだ」と、そわそわしていたんだそうです。

初恋の人との時間は嬉しかったけど、それ以上に、家に帰った後の旦那さんの反応が、おかしいやら可愛らしいやらで、そっちの方が記憶に残ったと、Fさんは言います。
その日以来、初恋の人とのご飯は楽しい思い出として、旦那さんの為に尽くそうと思えたのだそうです。


Fさんは最後にこう言いました。

「好きになった人と一緒になれるなんて幸せな時代だと思う。
でもね、お見合いだったから不幸だったとは、一つも思わないわ。
私の中ではお父さんが“本当に好きになった人”ね。」


Fさんは認知症です。
お部屋には旦那さんと旅行に行ったときのツーショット写真がいつも飾られていて、お部屋に伺う度に、「これ私のお父さんなの」と何度も同じ話を教えてくれました。
ただ単に、言ったことを忘れて同じ話を繰り返しているだけかもしれませんが、私にはそれだけお父さんへの想いがあるということなんだ、と感じていました。

天国の旦那さんは、きっと照れていることでしょうね。

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